めざせ!植物の達人〜植物図鑑の引き方講座〜 伝える技術 教える人のためのファシリテーション

教えすぎると記憶に残らない・・・ だから、○○してもらう

2018/08/14

こんにちは、風と土の自然学校 梅崎です。

都会にいても田舎にいても、私たちの身の回りには、
様々な植物がありますね。

普段、疑問にも思わないけど、改めて聞かれると
知らないことやわからないことってありませんか?

 

たとえば、

竹と笹の違いとか、
草と木の違いとか、

また、竹は木なのか草なのか?

挙げれば、キリがありません。

 

別に知らなくても、全然生活に支障のないことだけど、
改めて聞かれると、そういえば、どうだっけ?

そんな風に思うかもしれません。

 

記憶に残る伝え方とは?

自然観察会や、自然を歩くガイドツアーなど、
案内をしてくれる人によっても、様々な伝え方があります。

 

僕自身、自然を案内するガイドの仕事をするし、
エコツアーなどのガイドさん向けの研修なども担当させて
いただいています。

そのときに、いつもお伝えしているのは、

「教えすぎない」ということ。

自然観察会などでは、解説役のリーダーが
ていねいに植物や野鳥について、名前や特徴などを
教えてくれます。

熱心な参加者さんは、1つも聞き漏らすまい、と
一生懸命メモを取る。

かくいう僕も、メモを取るタイプ(笑)
メモらないと忘れちゃうから。

で、終了後、家に帰ってメモを開いても、
肝心な植物のことは思い出せない、なーんて
ことはよくあります。

結局、教わったことって、記憶に残りにくいんです。

 

中国の古いことわざに、

聞いたことは忘れる。

見たことは思い出す。

体験したことは理解する。

 

というのがあります。

まさに、聞いたことは忘れる、ですね。

 

余談ですが、中国で自然学校指導者向けの研修会を担当したとき、会場の壁にこのことわざが掛かっていました。

 

教えずに、どうするのか?

自然の中を案内するとき、知識を伝えるだけだと、

参加者さんは、

「へー、そうなんだ」と感心したり、

「いろいろ教わって勉強になった」とよろこんでくれたりするかもしれません。

 

でも、本当は、

「自然って、すっごく面白い!」

「いやー、今日はほんとに楽しかった!」

「また来ます〜」

 

そんな風に笑顔で帰っていただくほうが、
ずっといいと思うんです。

そのために、どうするか?といえば、

ひと言でいえば、興味を引き出す。

 

つまり、質問したり、その答えのヒントをお伝えしたり。

いろんなやりとりをしながら、

「え、そういえば、それってどうなってるの?」

と思ってもらい、考えて、発見してもらう。

 

この、「発見する」というのがとっても大事。

発見するのって、とってもうれしいですよね。

 

発見するよろこびを奪わない

教えすぎてしまうと、発見できません。

「へぇ〜」とは思っても、

「あー、そうか!」とはなりません。

 

僕も駆け出しの頃に覚えがありますが、

ガイドをするからには、知っていることをいろいろと

教えないといけない、という強迫観念みたいなのがあって(笑)

 

だから、覚えたての知識を、どんどん伝えていましたし、

自然を観察して、新しいことに気づき、発見したことが

うれしくて、それを参加者さんに伝えていました。

 

でも、あるとき氣づいたんです。

教えすぎると、発見する喜びを奪ってしまうことになる。

 

だから、知識を一方通行で、ダーッと伝えるのではなく、

やりとりしながら、いっしょに発見のプロセスを楽しむんです。

 

こうしていると、伝える側もいっしょに観察するから、

知っていること以上のいろんな発見があります。

 

ちなみに、9月に開催する
樹木図鑑の引き方講座「めざせ!植物の達人」では、

図鑑検索の方法だけでなく、自然の伝え方についても学びます。

一緒に歩いている人の興味を引き出す伝え方です。

 

これができるようになると、自然歩きが断然楽しくなります。

もちろん、仕事で自然解説をする方なら、現場ですぐに使えるスキルです。

 

解説板ときっかけ板

日本のインタープリテーションの父と呼ばれる

今は亡き小林毅さんたちが、あるワークショップで

「解説板」ならぬ「きっかけ板」というのを考案したのも、

教えすぎは発見するよろこび奪う、と気づいた頃でした。

 

解説板は、観察する対象を解説するのが解説する表示。

きっかけ板は、観察するきっかけを提供する表示。

 

ガイドがいなくても、散策路を歩きながら

自然の面白さを発見してもらいたい。

きっかけ板には、そんな思いが込められていました。

 

すぐ教えずに、発見につながる視点を示す。

こんな風にワンクッションはさむだけで、

参加者さんの興味の度合いも、記憶の定着率も全然変わります。

 

これは、野外だけでなく、室内での講義やワークショップでも

まったく一緒です。

 

普段の暮らしの中でも、子供から何か聞かれたら、
すぐに教えずに、ちょっとヒントを出したり、
いっしょに考えてみると、やっぱり楽しくなります。

どうぞ、お試しあれ!

 

どんな風にやりとりを生み出すのか?
それは、問いかけにヒントがあります。

教室やワークショップなど、参加体験型の学びの場に
関わる方にオススメです。

ご興味のある方は、こちらをどうぞ!

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