「手づくり循環生活」実践の知恵 自然農と手づくり循環生活

野菜のタネの話<その4> 固定種はタネ採りができる

2019/02/08

シリーズで、タネの話をお伝えしています。

ざっと概要を復習です。

一般的に売られている野菜の種には、

違う品種を掛け合わせた交配種と、
タネ屋さんの自慢の種「固定種」がある。

<固定種が家庭菜園に向いている理由>

理由1
・固定種は、少しずつ収穫できる

理由2
・固定種は、味と香りが濃い

今日は、3つめの理由をご紹介します。

理由 その3
固定種は、タネ採りができる

野菜1株から採れる種は、数百から数千粒!

ですから、自家採種すれば、タネをたくさんまくことができます。

 

固定種から採ったタネをまけば、もちろん親株と同じような作物が育ちます。

氣にいった株を選抜して、毎年タネ採りを繰り返していくことで、自分好みの野菜へと品種を育てていくこともできます。

 

一方、交配種では、普通、タネ採りをせずに購入します。

なぜでしょう?

 

交配種は、なぜ毎年タネを買うのか?

交配種は、タネが採れないのでしょうか?

その答えは・・・

Yes でもあり、No でもあります。

 

順番に説明していきますね。

交配種もタネ採りできる

野菜には、様々な品種があります。

ニンジンなら、

黒田五寸
新黒田五寸
筑摩野五寸
時なし五寸

などなど・・・

大根なら、

源助大根
練馬大根
三浦大根
青首大根

などなど・・・

同じ種類の野菜にもいろいろな品種があるんですね。

交配種というのは、
違う品種を掛け合わせた、いわば雑種の野菜です。

違う品種を掛け合わせると、

雑種強勢(ざっしゅきょうせい)といって、両親よりも優れた特徴が出ます。

縁遠い品種ほど、雑種強勢が出るようです。

雑種強勢とは、たとえば、

・大きくなる
・ストレスに強くなる
・日持ちがよくなる

などなど

両親の特徴に応じて、いいことがいろいろあります。

雑種強勢を利用した品種が、雑種第一代。
いわゆる交配種(F1)です。

第一世代(交配種)は、
どの種から育った株も、同じような特徴をもち、
カタチや大きさがそろいます。

だから、出荷するのに都合がいいわけです。

農家にとっては効率よく、流通向きの野菜を生産できるんですね。

交配種から採種したタネをまくとどうなるか?

では、交配種から採った種(雑種第二世代)をまくとどうなるでしょう?

固定種は、親株と同じような作物が育ちますが、雑種2代目は、カタチや大きさなどの特徴がバラバラな子供たちが育ちます。

もちろん、食べられますが、カタチが不ぞろいなので、出荷には向きません。

だから、毎年同じように作るなら、交配種は毎年タネを買う必要があるんです。

花粉がつかない株から作られる交配種が増えている

実は、交配種には、雄性不稔(ゆうせいふねん)といって、花粉のつかないものがあります。

交雑させるとき、異なる品種の花粉で受粉させなければ、交配種になりません。

花粉ができないと言うことは、人間で言えば、男性不妊。

花粉がつかないから、雄性不稔の株同士ではタネができません。

でも、雄性不稔ではない株の花粉がつけば、受粉してタネができます。

 

そこで、雄性不稔株を、母株として利用するわけです。

そうすれば、確実に他の品種の花粉で受粉させることができます。

ちなみに、雄性不稔の株からできたタネは、母株と同じように雄性不稔となります。

これは、細胞内のミトコンドリアの異常が原因。

雄性不稔の野菜は、本当に安全なのか?
男性不妊の原因になるのではないか?

と不安視している人たちもいます。

科学的にどうなのかは、よくわかりません。

よくわからないからこそ、個人的には
固定種が安心だなぁと思います。

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