8月のレポートはめぐが担当してくれました。
ありがとうございます!
7月から8月にかけては、田んぼの様子もグンと変わります。
7月は株と株の間にすきまがあって、水面が見えています。
これが8月になると一面、青々とした景色になり、穂が出始めます。
では、8月のレポートその②を、こちらからお楽しみください。
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8月7日(日)のレポートです
[天気:曇りのち晴れ]
畑仕事 AM 5:30~
・収穫、種まき
ほうれん草の種を蒔くための準備で、
先週の作業日に灰をまきました。
ほうれん草は、アルカリ性の土壌を好む。日本の土壌は酸性なので、pHを調整するために、種まきの一週間くらい前に石灰を普通は石灰をまきます。
ただし、石灰は土を固くするため、今回はストーブの灰をまきました。
早朝は涼しい!!
前日の夜に開花ショーで見た待宵草(マツヨイグサ)がまだ咲いていた。
観察すると開くときの花びらのねじれ方がみんな同じで、面白かった。
遺伝子ってすごいなぁと感じた。
収穫物
畑で採れたニンジンの種
休憩 AM 8:00頃
*じゃがいもパンケーキ
(生地に、すったじゃがいもが入っていてモチモチ)
▷あんずジャム(道志に住むパティシエ ちぢさんのもの)
▷いちごジャム
▷ブルーベリージャム
▷チョコ風(デーツ、ココナッツオイル、レーズンをフードプロセッサーで砕いたもの)
小杉さんのお話と座学 AM9:30
・小杉さんは大工歴40年!
「自分が知っている事を教えることは痛くもかゆくもない」
という惜しみない姿勢がかっこよすぎる!
・素人でも家が建てられる
ノコギリも握ったことのない普通の主婦(50代)が、7年かけて傾斜地に家(小屋)を建ててしまった(丸太、土壁、草屋根)、というお話をして下さいました。
なので、今なにも出来なくても大丈夫!だそうです。
むしろプロよりも素人のほうが視野が広かったり、お金や時間が制限されない分、
いいものが出来ることも多いみたいです。
・アニキよんでこい
大工さん用語があるらしく、
例えば、「アニキよんでこい」は傷を埋めるパテを持ってこい、という意味。
(お施主さんが目の前にいるときに失敗したのを悟られないように・・・)
【在来工法、2×4工法】
・在来工法:角材に穴を掘って木を組む工法
・2×4工法:2インチ×4インチという規格でできている部材を組み立てていく工法
【尺貫法】
建材は尺貫法(メートル法ではなく、尺で図る方法)が基本になる
【地震対策】模型を使って説明
建物を建てるときに一番重要となるのが構造。
柱や梁(はり)などを立方体の枠に組んだだけでは、揺れる(あるいは崩れる)
そこで、「筋交い(すじかい)」や「貫(ぬき)」というものを立方体の枠に組みこみ、固定する。
・すじかい:壁面の対角線を結んで「×」のように木を組みこむ
(2×4工法では、すじかいの代わりに壁で固定する)
・ぬき:柱に穴をあけて地面と水平に部材をさし込んで、くさびで固定する
(柱が太くないとできない)
*プリントを使って部材名称の説明
【地盤】
・建物を建てるときは地盤調査をするけど、土地の名前でだいたい推測できる。
(さんずいがつく漢字や水に関する漢字が使われる地名などは、水が出やすい、湿気が多い、など)
・神社仏閣が並ぶ所は地盤が強い
【シロアリ対策】
床下換気扇をつくる。
シロアリは乾燥に弱い。
【風を通す】
・家は人が住んでる方が管理や風通しの面でよい。空き家になるとすぐ痛む
・熱は床下よりも外壁で調節する方が一般的
・空気の流れを作り、自然換気できるようにするとよい
シックハウス症候群なども自然換気ができれば問題なくなる
◇木の知識◇
今回使う木:杉
(杉と檜の木材にふれる。木表の方が肌触りが柔らかい。いい匂い)
暖かいところで育った木は
成長が早く、年輪の幅が広い
寒いところで育った木は
成長が遅く、年輪の幅が狭い
(寒いところの木の方が強い)
【木表、木裏】
木の樹皮側が木表(きおもて)、中心側が木裏(きうら)
・木表:凹む(縮む)
木は成長するとき、外側にどんどん新しい細胞を作って太くなる(内側に行けば行くほど死んだ古い細胞)
道管(葉や実に水養分を運ぶ管)が外側にあり、外側の方が細胞内の水分量が多い。また、材の密度も外側の方が疎で内側の方が密。
そのため、材が乾燥すると外側の縮みがより強くなるため、板も柱などの材も木表側に反る。
家を建てるときに、この縮む特性を考慮しないと、木がゆがんでドアの開け閉めができなくなったり、歪みがうまれる。
木工は縮む特性をつかむことが大事
【板目、まさ目】
板目:机などによく使われる
まさ目:くるいが少ないので、建具や家具などによく使われる
【木の保存】
木が腐ったり狂うのは木を取り出す前の状態に立てたときの上下部分から上下部分にボンドなどを塗って急激な乾燥を防ぐ。
【背割り】
丸太の芯を使うと、必ず縦に割れがおきてしまう。
丸太の中心まで、縦に1本切れ込みを入れると、他の場所に割れが出なくなる
【赤身(心材)、白太(辺材)】
赤みがかった所(材の中心部)と白い所(材の辺縁部)があり、赤みがかった中心部の方が材は硬い
ブランチ
*夏野菜カレー
*オクラ、ミニトマトのピクルス
*ワカメとキュウリの酢の物
*お掃除パン
踏み台づくり
踏み台の設計図を参考に、各々の作りたい寸法で踏み台をつくる。
【さしがね】
直角に曲がった金属の定規。
目盛りは、㎜のものと尺寸のものがある
・丸目:円周が測れるよう円周率が掛けられている目盛り
・角目:丸太の直径を測ると、そこから切り出せる最大の正方形の辺の長さがわかるように√2が掛けられている目盛り
(直角二等辺三角形の辺の長さは、二等辺の長さが1に対して斜辺は√2)
【かんな】
必ず日陰で使用する。置いておくときも日陰。
直射日光に当てると、すぐに台木(木の部分)が狂うため。
【鋸】
縦びき用と横びき用の刃がある。
切断する方向によって使う刃がちがう
木に対して縦方向(年輪に平行)に切りたいとき
→ギザギザが大きい刃
横方向(年輪に垂直)に切りたいとき
→ギザギザが細かい刃
[作業工程]
1.墨付け
図面を見ながらさしがねを使って鉛筆で線を引いていく
2.材料の切り出し
つけた印に沿って、スライド丸ノコで切る。
3.面取りなどの加工
板の角を丸く削ったり、デザイン上の加工をする。
4.脚をつける
脚を座板のどこにつけたいか決めてダボ穴を座板の厚さ半分くらいまであける。
その後、ネジで天板と脚板を固定する。
材料の切り出しや加工で時間切れとなり、完成は後日に持ち越し。
ざっとですが、このような感じで日曜日を過ごしました。
大工作業楽しい♪
おわりに
毎回ナツキータが考えてくれるメニューで、美味しいご飯をいただき、その度に思うことなのですが、「食べること」にもっと向き合いたいなぁと考えさせられます。
都留での仕事も始まり、朝晩時間が限られているなかでご飯をとりあえず「流し込む」じゃないけど、片付けるみたいな向き合い方になっていることに気付きました。
自分の「生きること」の根幹にある「食べること」がおろそかになってはいけないなぁと感じます。
そういった意味でも、毎月の講座は「自分がどういう生活をしたいか」について、いま一度立ち止まって考えさせられる、いいきっかけになっています。
皆さんのお話を聞くことも然りなので、忙しかったり体調がすぐれないなどご都合があることと思いますが、また全員で集まれたら嬉しいです*(o^^o)
めぐ