自分の手で作る循環する暮らしで
わが家の自給率をアップしよう!
大人が楽しく学べる
風と土の自然学校 梅崎靖志です。
「自然とつながる暮らしをしたい」
「自分の手で循環する暮らしをつくりたい」
そのためには、
「田舎に引っ越せばいい。そうすれば理想の暮らしがはじめられる!」
と思っていました。
畑で野菜を育て、味噌を仕込み、薪で煮炊きをする。
こんにゃくイモを育てて、自家製こんにゃくを
作ることも、やってみたいことの1つでした。
暮らしに必要なものを自分の手でつくってみたい。
そういう暮らしは、豊かだし、楽しそうで、
憧れでした。
引っ越すだけでは、ダメでした、、、
仕事の都合でとある農村に引っ越すチャンスがあり、
古民家を借りて本格的な田舎暮らしをスタートしました。
畑を耕し、庭のお茶の木でお茶をつくり、
他にもやってみたいことを、試していきました。
やること自体は楽しいけれど、イベント的で
何かが違う、、、
その違和感の正体は、いまふりかえると
暮らし全体が循環の輪でつながっていなかったんです。
一つひとつが断片的で、イベントとしては楽しいけれど
それでおしまい、という感じ。
なぜそうなってしまうのか、当時はわかりませんでした。
でも、今ならわかります。
結局、やりたいと思っていたことは、テレビや雑誌で紹介
されている断片情報で、それをなぞるだけだから、
暮らし全体の循環する流れがわかっていなかったんです。
家づくりに例えるなら、
窓や柱、薪ストーブなどのパーツはあるけど、
設計図も完成図もないまま
組み立てようとしていたようなものです。
設計図があるから、思い通りの建物が作れるように
どんな暮らしをしたいのか、
循環する暮らしのイメージがあるから、
理想が形になって行くんです。

■ 循環とは「ひとつながり」
暮らしの中の循環とは、
たとえば――
畑で育てた野菜を食卓に並べる。
残った生ごみは堆肥にして畑に戻す。
その堆肥でまた野菜が育つ。
ごく簡単に言えば、
「畑 → 食卓 → 堆肥 → 畑」という流れがぐるぐると回り、
暮らし全体が支えられる、ということ。
他にも、敷地の木を伐採して、
その丸太をストーブに使い、
燃やした灰を畑に蒔いて、ほうれん草を育てる。
また、灰を水に入れて、灰汁を作り、
草木染めの色止めの媒染液にしたり。
あるところででた不要物が、
他のところでは必要なものになる。
これが、循環する暮らしの基本です。
けれど僕がやっていたのは、バラバラの取り組み。
情報収集はたくさんしていたのに、
実際には“断片情報”しか持っていなかったんですね。
■ 師匠や仲間から学んで見えた全体像
転機は、パーマカルチャーの
年間講座に参加したことでした。
そこで循環する暮らしの考え方と技術を学び、
仲間と一緒に実践するうちに、ようやく全体像が見えてきたのです。
さらに長野・安曇野で開催されていた
「安曇野パーマカルチャー塾」にスタッフとして関わり、
師匠たちの実践を間近で見たことで、
暮らしの中にある様々なつながりを体験することで、
自分の中に循環する暮らしのつながりの
感覚が育っていきました。
たとえば、田んぼから出るワラ。
それを野菜の苗づくりに使ったり、
こんにゃくづくりに使ったり。
まさに「思いもよらない循環」が
暮らしの中で立ち上がっていきました。
こうした“全体的なつながり”は、
本や動画ではわからないこと。
体験したからこそ、つながりに気づき
循環する暮らしが整っていったのでした。

仲間と学ぶことの力
自分の手で作る暮らしを続けることが
出来たのは、師匠や仲間たちの存在があったから。
僕はもし一人で頑張っていたら、
わからないことだらけで、
どうしたらいいかわからず、
途中であきらめていたかもしれません。
仲間たちと
「こんな工夫をしてみたよ」
「失敗したけど次はこうやって見ようと思う」
「それは、こうするとうまくいくよ」
という声に、どれだけ、助けられ、励まされたか
わかりません。
家族が一緒に循環する暮らしを楽しんでくれた
ことも大きかったです。
本当に感謝しています。
一人でがんばるよりも、
やっぱり「同じ方向を目指す仲間」とつながることが
新しいチャレンジをするときには、
とても大きな力になると、実感しています。

昔の知恵を現代にいかす
手づくり循環生活といっても、特別なことではありません。
味噌の仕込み、麹づくり、薪を使った調理など、
80代以上の農村の方々にとっては「あたりまえ」のことです。
僕たちがやっているのは、
それをいまの暮らしに楽しみながら無理なく取り入れること。
自然とつながり、調和する暮らしは、
時には手間暇かかることもあります。
また、すべてを手作業でやろうとすれば
ものすごく労力と時間がかかって現実的では
ないこともあるでしょう。
だからこそ、出来ることから少しずつ。
徐々に守備範囲を広げていくこと。
楽しいから、もっとやりたくなるし、
継続することだって出来ます。
これが僕たちが大切にしている手づくり循環生活です。

学びと仲間に出会う場
こうした循環生活を体系的に学び、
仲間とつながる場として開催しているのが
年間講座「自然農と手づくり循環生活 実践コース」です。
2026年4月から第15期が始まります。
自然農の作物栽培、田んぼでの米づくり、
味噌や甘酒、天然酵母パンなどの発酵の知恵、
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2026年が始まります。
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