野菜のタネが自家採種できなくなるの?
2020年3月3日に、
種苗法改正案が閣議決定されました。
改正されれば、今まで認められてきた
自家採種ができなくなると、
農に関わる人たちの間で話題になっています。
では、自分で育てた野菜の種を採ることは
今後できなくなるのでしょうか?
自家採種できる品種と、できない品種があります
タネには登録品種と一般品種があります。
新しく育成されて、登録されたのが登録品種です。
これまでは、農家が自分で使うものについては、
登録品種でも自家増殖(自家採種)できたのですが、
これができなくなると言うのが、今回の改定案。
これが通ると、コストが増加して、収益を圧迫して、
小規模な農家が営農意欲を失う可能性があると、
懸念されています。
一方、昔ながらの固定種は、一般品種なので
自家採種ができます。
登録品種は、育成した人の権利を守り、
新しい品種の開発コストと意欲を維持するための
制度で、一般品種は対象外です。
ちなみに、登録品種は、タネの袋に登録番号が
書かれているのでわかります。
安心して、どんどんタネ採りしよう!
一番困るのは、一般品種の採種までが禁止されてしまうこと。
現時点では心配する必要のないことかもしれません。
だからこそ、今のうちから、多くの人が自分で種を採り、
当事者として関心を持つことが大切だと思うんです。
タネに関心を持つ人が少しでも増えることが、
自家採種の権利を守ることにつながるに違いありません。
昔ながらの一般品種や郷土野菜の種子であれば、
自家採種することができます。
だから安心して、どんどんタネ採りしましょうね。
野菜のタネの選び方
種まきの季節がやってきました!
野菜のタネを買うときは、どんな基準で選んでいますか?
タネには大きく交配種(F1種)と固定種があります。
いまスーパーなどで売られている野菜は交配種が主流ですが、
家庭菜園なら断然「固定種」をオススメしています。
固定種とは、優れた品種を選抜して育成して、
性質を固定化させたいわば「タネ屋さんの自慢のタネ」。
わが家でも、播くのはもっぱら固定種です。
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もっと知りたい方へ
これまで認められてきた自家採種を
法律の改正によって制限することには、
農家や農に関わる人たちを中心に
疑問の声があがっています。
たとえば、
農関連の様々な書籍などを出版している
農山漁村文化協会(農文協)は、
「農家の自家増殖『原則禁止』に意義あり!」として
関連記事を無料で公開しています。
とてもわかりやすい記事がいろいろあるので
オススメです。