自然農は草も虫も敵としないけど、テントウムシダマシには、まいった(笑)

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風と土の自然学校 梅崎靖志です。

 

いよいよ夏の暑さが本格化して、
田んぼでも、気の早いイネが穂を出し始めました。

 

目次

畑でテントウムシダマシが大発生!

テントウムシは、
害虫となるアブラムシなどを食べてくれる
肉食の益虫として、有名です。

 

そのテントウムシに似ている
テントウムシダマシ。

テントウムシの背中はツルッとして
光沢があるけど、

テントウムシダマシには、
それほどつやがありません。

 

実は、テントウムシダマシは、
ニジュウヤホシテントウの別名です。

その名の通り、背中の星の数は28個!

 

テントウムシが肉食なのに対して、
テントウムシダマシは草食で、

ナス科、ウリ科などの
作物の葉を食べるんです。

   

 

とにかく、テントウムシダマシが
大発生すると、葉っぱがボロボロになり、
悲惨な状態に・・・

 

今年は、うちの畑のひとつで、
テントウムシダマシが大発生!

 

うちの畑で被害に遭っているのは、

ナス科の野菜だと、トマトとミニトマト。
ウリ科の野菜だと、キュウリです。

 

特に、トマトがかなりやられています(涙)

 

20年ほど、自然農をしているけど、
トマトがこんなに被害を受けたのは初めてのこと。

 

ちょっと、気づくのが遅かったので、
大発生を許してしまいました。

 

やられている株と無事な株を比べてみると・・・

トマトが特にひどいけど、

すべてのトマトがやられているわけではありません。

 

よく観察すると、

ひどくやられているのは、

草刈りの手が回らずに、
株の足元に雑草が茂ってしまっている株です。

 

そこで、まずは足元の草刈りをして、
風通しを良くしました。

 

その上で、テントウムシダマシをどうやって駆除するか?

これが次の課題です。

 

 

テントウムシダマシの駆除方法は、捕殺しかないのか?

ちょっと調べてみたら、

テントウムシダマシには天敵がいないとのこと。

 

農薬を使わない場合のテントウムシダマシ対策は

「捕殺すること」と紹介されています。

 

どんな虫でも、
捕まえてつぶすのは、イヤだなぁ、と思うので、

 

たとえば、

イモムシの場合だと、草むらの方にポイッと
投げて、引っ越しをしてもらっています。

 

でも、テントウムシダマシは、
羽があるんです。

だから、たとえ、ポイッと投げたとしても
すぐに飛んでくる・・・

 

ということで、
農薬を使わずに防除できる方法を
調べて試しました。

 

草木灰がテントウムシダマシに効く!?

これは、灰を水で溶いて、

テントウムシダマシがついている
葉っぱに振りかけるというもの。

 

灰の匂いで、
カメムシやテントウムシダマシも
すぐに逃げ出すというので、
早速やってみました。

 

作り方は、
一握りの灰を水で溶くだけ。

 

 

実際に、
この灰汁を葉っぱにかけてみると、

テントウムシダマシは、
ゼロにはならないけど、結構減るかも。

でも、その日の夜は、すごい雷雨で、
きれいに洗い流されて、
翌日にはあっという間に元通り(笑)

この写真はキュウリの葉につくテントウムシダマシ

葉っぱには、
前日にかけた灰汁の灰が残っています。

効果を持続させたければ、
根気よく、ちょいちょいまいて
あげる必要がありますね。

 

タバスコで作るペッパーソース液

次に試したのが、

タバスコを水で10倍に薄めた
ペッパーソース液。

早速、ペッパーソース液を作って、
スプレーボトルで散布してみました。

 

でもね、スプレーがすぐに詰まって使用不能に(涙)

 

仕方がないので作った液を直接、
テントウムシダマシにかけてみたけど、
意外と平気みたい・・・

 

で、あとで作り方をもう一度
よく読んだら、

10倍に薄めたペッパーソース液を
「スプレーボトルに入れる前に
ペッパーソース液をガーゼで
しっかり漉さないと、
スプレーが詰まって使用不能になる」

との記述を発見!

 

おっちょこちょいな自分に
苦笑したのはいうまでもありません。

 

ペッパーソース液も、
効力は持続しないので、
数日に1回程度、
吹きかける必要があるようです。

 

で、さらに、何かいい方法はないかと
調べてみたら・・・

 

なんと、

テントウムシダマシに効く
コンパニオンプランツがありました!

 

ちなみに、コンパニオンとは「仲間」のこと。

 

なので、コンパニオンプランツは、
直訳すれば「仲間植物」です。

 

コンパニオンプランツとは、

一緒に植えて育てると、
お互いの成長を助けたり、
害虫を防いでくれる、

植物の組み合わせのことをいいます。

 

救世主となるコンパニオンプランツは・・・

で、どんな植物が、

テントウムシダマシからトマトたちを
守ってくれる救世主になるのかといえば、

 

それは、

バジル!

 

ナスとバジルを一緒に植えると、
テントウムシダマシの被害が減らせる、
という記事を見つけました。

うちの畑は、
トマトが被害に遭っています。

でも、
バジルと一緒に植えたトマトは、
被害にほとんど遭っていないかも!

 

どうやら、テントウムシダマシは、
バジルの匂いが嫌いなので、
寄ってこなくなるようです。

 

ということで、
被害に遭っているトマトの近くに
バジルを一緒に植えてみることにします。

 

今から種をまいたのでは間に合わないので、
苗を購入することになります。

 

でも、バジルって、
そろそろ花が咲き出す時期で
シーズン終盤・・・

 

果たして、手に入るのか!?

ダメ元で、これから探してみます〜

 

自然農は、畑の生態系のバランスが重要

草も虫の敵としない自然農では、
様々な草(いわゆる雑草)とともに
野菜を育てます。

草の種類を増やすことで、
虫の種類も増えるけど、

生態系の構成員が増えれば、
バランスがとれて、何かか大発生する
ということは起こりにくくなります。

 

とはいえ、草と作物のバランスは

きちんと取ってあげる必要があるので、
放置栽培、というわけではありません。

 

今回は、草に埋もれ気味になってしまった
トマトに、テントウムシダマシが
大挙してやってきました。

畑の状態をよく見て、どう対処していくか。

これが、自然農では肝心です。

 

今回は、テントウムシダマシが、

「草を適度に刈らなきゃダメだよ」
と教えてくれたのでしょう。

 

いいレッスンをしていただきました。

でも、なかなか手厳しいレッスンです💦

 

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今回のテントウムシダマシのことで、

自然農の畑では、
全体のバランスが整うように
どのように関わるのが良いか?

ここを読み解くことが、
とっても大事だと改めて感じています。

さて、バジルを植えたら、どうなるでしょう?

楽しみたのしみ。

 

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