自然農と普通の畑の違いとは?

自分の手で作る循環する暮らしで
わが家の自給率をアップしよう!

風と土の自然学校 梅崎靖志です。

 

自然農って聞いたことはありますか?

今日は、僕自身の自然農での苦労話を交えながら、
自然農で作物を育てるポイントをお伝えしていきます。

 

目次

自然農って何?

自然農の基本は、3つあります。

・耕さない
・草も虫も敵としない
・肥料も農薬も使わない

 

これって、普通の農家さんとはまったく逆です。

普通の農家さんの畑では、

・耕す
・雑草や害虫をできるだけ防ぐ
・肥料や農薬を使う

これが普通ですね。

 

農業に携わる人達の高齢化が進み、
人数の減少が続く中、

肥料や農薬をつかうことによって、
品質の良い作物をたくさん生産できる、
という利点があります。

 

その反面、無農薬&無肥料で
自然の営みとともに、
自分で育てた野菜を食卓にのせたい、

という思いを持つ人も
多いのではないでしょうか。

自然農は、こうした思いを持つ人が
家庭菜園として取り組むのには、
とてもシンプルでオススメです。

必要な道具も少ないし、
耕運機などの機械がなくても
すぐに始められる点が
とても気に入っています。

 

自然農では、
自然の営みをできるだけ邪魔しないのが、大事。

 

耕さず、草や虫とともに、生態系の一員として
作物を育てていきます。

 

自然農に興味があるけど、
ホントにできるのかな?

と、不安に感じていたり、

 

本を見て、見よう見まねでやってみたけど、
うまくいかなかった・・・

という方の話もよく聞きます。

 

実際、自然農と普通の栽培を比べると、
収量が少ない、というのはよく言われます。

 

大体6割ぐらいかな。

もちろん、土地が整ってくれば、
もっと収量は増えていきます。

実は、土がやせている畑だと、
初めの頃は、もっともっと少なくなることも💦

僕が、以前お借りしたのが、まさにそんな畑でした。

 

苗を植えても大きくならない・・・

僕たちが、東京から最初に移住した山梨県で
ご縁のあった畑は、粘土質の畑でした。

 

スギナとイネ科の草ばかりが生えている
いわゆるやせた畑です。

 

もちろん、耕して肥料を入れれば普通に
作物を育てることができます。

 

でも、無肥料、無農薬、そして、耕さない
自然農をするには、とても厳しいスタートと
なりました。

 

ちょうど、風と土の自然学校として、
年間講座が始まる1年目。

この畑で、自然農の実習をしました。

 

うね立てをして、

春先に、種をまき、苗を植える。

 

 

でも、トマトも、キュウリも、
なかなか大きくなりません。
収穫できる実も、ごくわずか。

肥料分をたくさん必要とする
ナスなども、待てど暮らせど
なかなか実が大きくなりません。

 

比較的やせた畑でも育ったのは、

ピーマン、リーフレタス、エンドウ豆など
限られたものでした。

 

正直、「いやーこれは厳しいな」

 

講座の参加者さんが、自宅で育てている
野菜の様子を聞くと、うちの畑よりも
よく育っている💦

 

自然農は土が整うのに時間がかかる

当時、よくお話ししていたのは、

不耕起にして、土が整うのに7年ぐらいかかる
ということ。

自然農では、作物が育たない、と
勘違いされても申し訳ないので、

 

自然農法の畑へみんなで見学に行ったりして、
肥料をやらず、耕さなくても、
ちゃんと収穫できるんだよ、

と伝えるのに、結構、苦労しました。

 

そして2年目、年間講座の第2期が始まりました。

1年目は、こんな感じで苦労したんです、

と話をしながら、種をまき、苗を植えて行きました。

 

その中で感じたのは、

あれ、去年よりも目に見えて良くなってるかも!?

ということ。

 

そして、3年目、4年目と、毎年毎年
どんどん良くなっていきました。

 

収穫できる期間が長くなり、

収量もどんどん増えていったんです。

 

あー、やっぱり、地道に続けていくと、
自然の営みが土を整えてくれるんだ。

 

知識として知っていたことが、
実感として、腑に落ちていきました。

 

 

自然農は時間とともに良くなっていく

始めの頃は、やせた土地に生える
スギナやイネ科ばかりだった畑も、

生える草の種類が変わり、

豊かな畑に生えると言われる
ハコベなどが現れて、
畑の様子も見違えました。

 

トマトも、ナスも、キュウリも、
1年目と比べたら、ものすごく収量が増えて、

自然農は、時間とともに良くなっていくことを
実感したものです。

 

 

その後、八ヶ岳に拠点を移したので、
その畑では8年間、作物を作りました。

 

そこでは、自然農を実践しながら、
僕も多くのことを学びました。

 

ご縁のあった畑の土が、やせていたとしても、
続けていくと、やっぱり良くなる。

大切なのは、「毎年良くなる」
確信を持って続けること。

すぐに結果が出なくても、
時間とともに、確実に良くなっていきます。

 

自然農と自分の手で作る循環する暮らしが
僕たちのテーマです。

 

8月から9月にかけて、

自然農と手づくり循環生活をテーマにした
オンラインお話し会を開催します。

 

自然農をはじめたい方に、とてもオススメです!

自然農のはじめ方 &手づくり循環生活のお話し会
2022年8月21日(日)19時半〜21時半

草も虫も敵としない、自然農を始めるポイントや、
自分の手で作る「手づくり循環生活」について
お話しします。

 

菜園をする人のタネ選びと自家採種 &手づくり循環生活 お話し会

2022年8月26日(金)19時半〜21時半

家庭菜園で野菜を育てる時、
知っておきたいのが、野菜の種子のことです。

固定種、交配種、遺伝子組み換えのこと、
そして、自家採種してもいい種と、してはいけない種のこと、

種苗法が変わり、種子を取り巻く状況についてもお話しします。

自然農の基本や、手づくり循環生活の魅力もお話ししますよ。

 

草や虫は、必要だから、そこに出てきます。

自然界には無駄なものは1つもない。
それぞれ役割があるんです。

 

自然農の畑に立つ時間は、
とても気持ちが良く、

いまも、自然の営みから
多くのことを教えてもらっています。

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