こんにちは、風と土の自然学校 梅崎です。
少し前の話になりますが、ご近所の狩猟をしている方から、イノシシの肉をいただきました。
せっかくだからと、自作の一斗缶スモーカーでくん製やベーコンをつくりました。
ベーコンの仕込み方は、クックパッドなどで調べると作り方がいろいろ出てくるので
それを参考にアレンジして準備。
血抜きをしっかりするのと、塩の分量、塩抜きのプロセスだけは気を使いましたが、あとは結構適当に。
下ごしらえをしたイノシシの肉
◇スモークの様子は、こんな感じ
ロケットコンロに薪をくべて熱源にしました。
始めのうちは、垂れてきた肉汁でチップがぬれないよう、チップにアルミホイルをかけました。
ある程度水分が抜けてきたところで、アルミホイルを外します。
ちにみに、チップは、一斗缶の底に置くだけ。
わが家の場合、ペール缶ぬかくどでご飯を炊いたあと、残り火でスモークを作ることが多く、温度が高い「熱くん」となります。
これだと中まで完全に焼けてしまうので、今回はもう少し温度の低い「温くん」としました。
中がピンク色になるよう、60~80度程度を目安に煙の温度を図りつつ、合計4時間ほどスモーク。意外と時間がかかります。
ちなみに、狩猟したイノシシの肉なので、肝炎などのリスクを避けるため、75度1分以上という「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」を参考にしました。
◇仕上がりは
こんな感じで、中がピンク色においしく仕上がりました!
しっかりスモークの香りもついて、家族や友人達に「食べてみて!」と味見をしてもらったところ、
「おいしい!」
「これは、売れるね~」
など、おおむね好評。
まあ、肉も貴重だし、スモークの手間がかかるので、もったいなくて売れません(笑)
ご縁のある方に食べていただくのが、やっぱりいい!
◇自作の一斗缶スモーカーをつくるまで
一斗缶スモーカーを作ったのは、たぶん4年位前になると思います。
もずくが入っていた一斗缶が空いたので、スモーカーを作ろうと思い立ち、調べてみました。
作ろうと思ったのは、こんな条件を満たすスモーカーです。
・作るのがカンタン
・特別な材料を使わず、安くできる
・使いやすい
いろいろ調べてみました。
一斗缶スモーカーも調べるといろいろな作り方が紹介されています。
どれも結構手が込んでいて、作り手の情熱が伝わってくるものが多いです。
使い勝手が良さそうでかっこいいけど、一斗缶の加工が複雑だったり、一斗缶が2つ必要だったり。
手元にあるのは1つだからなぁ・・・。
きっと、カンタンに作れて使い勝手のいいものがあると思うけど、その時は見つけられず。
調べているうちに自分にとって大切なポイントが明確になり、シンプルな仕組みの一斗缶スモーカーを思いつきました。
結果、製作時間10分、制作費たぶん300円位でできました。
ポイントは、
・網を上下2段にして、くん製できる量を確保
・一斗缶を横にすることで、上段、下段のどちらも取り出しがカンタン
作り方は、網を引っかけるためのボルトを通す穴を4つあけて、ボルトを締めるだけ。
網は、ホームセンターなどに行くと100円程度のちょうどよいサイズがあります。
1段だけなら、台所のや香奈焼きグリルの網でも大丈夫。この場合は、網の幅が少し狭いと思うので、ボルトの長さを長めにすれば、大丈夫。
よかったら、つくって楽しんでみてください。
ロケットコンロや一斗缶スモーカーづくりをしてみたい!という方は、5/3〜4の自然エネルギー実践講座もオススメです!