こんにちは、風と土の自然学校 梅崎靖志です。
新型コロナウィルスの感染拡大の影響で
スタートが延期になっていた年間講座
「自然農と手づくり循環生活 実践コース」
6月から、新しい生活様式を念頭に置きつつ
スタートしました。
2ヶ月目となる7月のレポートです。
まとめてくれたのはヒロくん。
ありがとうございました!
自然農の草刈り&種まき実習(1日目)
今にも雨が降り出しそうな天気の中、
皆で持ち寄った種を畑の土に蒔きました。
(というか、大地に戻したように感じました)
種はスジまきや、穴を3つあけて種を下ろす「点蒔き」など
作物の種類によって違う蒔き方をしました。
でも、種がうまく育つように草を刈ったり、
周りの草に負けないような手助けや準備をしたり
するのは共通しているように思いました。
当日は、雨予報でしたが、
結局、たいして降らずに作業を終えることができました。
(9期生はもってるね^_^)
コンパニオンプランツ(1日目)
『コンパニオンプランツ』は、
一緒に育てることで、生育を助ける作物の組み合わせです。
お互いの作物同士が互いの不足を補い合ったり、
互いの天敵を寄せ付けないように影響し合ったり、
逆に作物の天敵を引き受ける植物をあえて
そばに植えたり、と奥が深い世界だなと感じました。
だけど、それがお互いを活かしあっているところもまた凄い!
勉強になりますね〜^_^
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2日目に取り組んだのは、
『梅崎家の水、エネルギー、有機物の循環をビジュアルで表現』
『踏み台作りwith大工の小杉さん』
が主な活動でした。
システムデザイン 〜水、エネルギー、有機物の循環〜
水、エネルギー、有機物といった
暮らしをつくる上で重要な要素を
どのように流したり、循環させるかを
デザインするのが「システムデザイン」
今回は、風と土の自然学校(梅崎家)の
水、エネルギー、有機物の循環をイラストにまとめました。
水
雨水を生活に取り入れる工夫を始め、
水が暮らしの中でどのように使われているかを
イラストでビジュアル化しました。
どういう風に生活に無駄なく有効に使い、
できるだけきれいな形で自然界に戻せるか、
などについて考えることが出来ました。
エネルギー
エネルギーでは、
石油や電気など、外部のエネルギーに頼っているところと、
自然エネルギーを活用しているところを見ることができました。
工夫や視点次第では、まだまだいろいろなことができそうだと
希望を感じました。
有機物(栄養素)の循環
有機物の循環では、
生活の中に取り込むinputと、
そこから出てくるoutputをどのように
循環させているかをまとめました。
生ゴミを堆肥にするコンポストや、
水を使わないコンポストトイレを取り入れることで、
暮らしをどのように自然界の循環へと
つなげることができるか、知ることができました。
以上の全てのことが影響しあっているのが
ビジュアル的にわかり、
これからの自分の生活の変化へのヒントや
出来そうな部分、なかなか難しい部分が
見えてきたと思います。
踏み台作りwith大工の小杉さん
木造建築 大工の棟梁でこの道50年以上の小杉師匠
(あえて師匠と呼ばせていただきます!心の中で!)
から建築の基本について、模型を使いながら
概要を教えてもらいました。
どちらの工法も良いところがあり、興味深い内容でした。
伝統工法と在来工法の違いは、次の通り。
伝統工法
古民家などの大黒柱があり、柱や梁が太い。
地震などの揺れに対して、貫(ぬき)で建物を支える。
貫とは、柱と柱を水平方向に固定する部材のこと。
イメージとしては、建物がかごのような構造になるので、
地震ではたわんでエネルギーを吸収することで、
建物の倒壊を防ぎます。
伝統工法は、現在の建築基準法の基準を
満たすのが非常に難しいため、
新しい木造住宅を伝統工法でつくることは
まずないとのことでした。
在来工法
木造軸組工法ともいわれる工法で、
柱と梁、斜めの筋交いで建物を支えます。
現在の木造住宅で多く用いられる一般的な工法です。
地震などの揺れへの対処法としては、
伝統工法が柔なら、在来工法は剛のイメージ。
踏み台づくり
木材の性質
まず、木材の性質について、教えていただきました。
木材には、木表と木裏があり、
丸太の外側を木表、中心側を木裏と呼びます。
板は、乾燥するとき表側に反るので、
この性質を踏まえて材の使い方を考えることが
重要です。
また、
手が触れる側、目に見える側に木表が
来るように使うのが基本。
家や家具を造るときには、木の性質を理解して
使うことの重要性を教わりました。
木で家を造ることで、家も一緒に生きているんだと
感じ素晴らしいなと思いました。
踏み台づくり
何より、踏み台作りは楽しかったですね。
道具や工具の使い方教えてもらうの面白かったです。
小杉師匠の締めの「楽しんでやることを忘れてはいけないな」
と言う言葉、自分の仕事を50年以上続けて
生業としてきたからこその言葉の重みを感じました。
皆さん楽しかったです。
あと、息子同伴を温かく受け入れてくださり、ありがとうございました!
では、また👋