森と自然農に共通点が多いのには、理由があります

こんにちは、風と土の自然学校 梅崎靖志です。

昨年の2月、清里の森で自然農のお話しをした時の
動画があったので、アップしました。

普段は、畑でしているお話ですが、
この時は畑ではなく森で語っています。

 

目次

森と自然農の共通点

実は、森の自然と自然農の畑は、
様々な共通点があります。

森は耕さない。
自然農の畑も耕さない。

 

森の地面は、落ち葉や草でカバーされている。
自然農の畑も、土は裸にせず、草でカバーされている。

 

森の土と、自然農の畑の土は、同じ匂いがします。

実は、普通の畑の土と
自然農の畑の土の匂いは違うんですよ。

 

森には、様々な植物のほか、
昆虫を始めとする様々な生き物が暮らしている。

自然農の畑も、様々な作物や草たちのほか、
昆虫を始めとする様々な生き物が暮らしている。

たくさんの生き物が暮らしている環境は、
生態系の構成員が多いのでバランスが崩れにくく安定します。

生態系のバランスが保たれていると、
害虫など、特定の生き物が大発生することは、起こりにくくなります。

 

とまあ、いろんな共通点があるんです。

これは、自然農が自然の営みに寄り添っているから。
森の営みから学んで、それを畑で再現していると
いってもいいかもしれません。

 

植物には、それぞれ役割がある

森も最初は、更地です。

日本のように適度に雨が降り、暖かい地域では、

そこに草が生え、だんだん土が豊かになっていきます。
やがて木が生え、森へと育っていきます。

これを植生遷移といいます。

いきなり木が生えたりはしないんですね。

それは、まだ、木が育つ環境が整っていないから。

草も、やせた土地にはスギナやイネ科の植物が生えて、
徐々に地力がついてくると、ほかの草たちに置き換わっていきます。

最終的には、ハコベなどのやさしい草が
増えていき、何を作ってもよくできる畑となります。

 

時々、「畑に繁茂したスギナを駆除したいんだけど」
という質問をいただきます。

スギナは邪魔者、と見えるんですね。

 

でも、スギナは土地を豊かにするために生えているんです。
その土地は、スギナの力を必要としているから、
スギナが繁茂しているんです。

そして、土地が豊かになると、
役割を果たしたスギナは自然と消えていきます。

僕が8年間、自然農で作物を育ててきた畑もそうでした。
始めの頃は、スギナ畑かと思うほど(笑)

基本は無肥料なので、始めの頃は収穫が本当にわずかでした。

それが、年を経るにつれてスギナの勢いが弱くなり、
収穫量は年々、増えていきました。

もちろん、草の種類も変化して、
ハコベなどのやさしい草が増えて行きました。

 

自然農の基本的な考え方をご紹介しています。

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