わが家の女王が先日、失踪しました。
あ、女王といっても、
パートナーのナツキータのことではありません(笑)
失踪したのは、ミツバチの女王です。
群れのまとめ役 女王バチが消えた!
わが家のミツバチはセイヨウミツバチです。
セイヨウミツバチは、時々巣箱の中をあけて、
群れの健康状態や、貯蜜のぐあいを点検します。
先日、巣箱の点検をしていたら、
どこを探しても、女王の姿が見えません。
ミツバチの巣箱には3種類のハチがいます。
それは、
・女王バチ(1匹)
・たくさんの働きバチ(全部メス)
・ごく少数のオスバチ(全体の約5%)
それぞれに役割があります。
なかでも女王バチは
<卵を産む>という役割を持つ
群れのみんなのお母さん。
1つの群れには、約2万匹のミツバチがいます。
その2万匹を1つにまとめるのが、
女王のフェロモンですから、
なくてはならない存在です。
その女王が突然いなくなったら、、、
残されたミツバチたちは、
どうなるのでしょう。
慌てふためいて、路頭に迷う?
いえいえ、たいていの場合、
そうはなりません。
なぜならば、
すかさず、次の手を打つからです。
つまり、「新しい女王候補の育成」です。
3種類のミツバチ
ちなみに、ミツバチの巣箱には
女王を含め、3種類のミツバチがいます。
まず、女王バチが1匹。
一番多いのは、働きバチです。
オスバチは全体の5%ほどです。
ミツバチにはそれぞれ役割があります。
働きバチは、
花の蜜や花粉を集めるほかに、
幼虫や女王のお世話、巣の補修や増設、
巣の掃除、巣門の警備など、多岐にわたります。
ちなみに、働きバチはみんなメスです。
女王バチの役割は、卵を産むこと。
巣房(すぼう)と呼ばれる一つひとつの部屋は、
オスバチ用とメスバチ用で大きさが少し違うんです。
女王のすごいところは、
巣房の大きさを測って、ここは、メスの巣房だからメスの卵、
ここはオスの巣房だから、オスの卵、と産み分ける技術が
あるんですんって!
すごい技術ですね。
そして、ミツバチの群れは女王が出すフェロモンの匂いで、
同じ群れの仲間かどうかをかぎ分けて、1つの家族として
まとまっています。
残るオスバチは普段、
花々を飛び回って蜜を集めるわけでもなく、
花粉を運ぶわけでもなく、
働きバチからエサをもらって暮らしています。
オスバチの仕事といえば、女王バチの結婚飛行のとき。
交尾相手として頑張るわけです。
新しい女王候補はシンデレラ
女王がいなくなる理由としてよくあるのは、
分蜂(ぶんぽう)と呼ばれる巣分かれです。
新女王の誕生が近づくと、
群れにいる働きバチの約半数を引き連れて、
新天地を目指して出ていきます。
これは、計画的に行われるので、
次を引き継ぐ女王候補を育成する
王台(おうだい)が複数作られて、
新女王が羽化する直前に、分蜂します。
でも、今回は違います。
女王が何かの理由で突然いなくなると、
働きバチになる予定だった幼虫が
つまり、シンデレラ!
緊急事態で、女王候補に抜擢された幼虫のいる
巣房(部屋)は、
「変成王台(へんせいおうだい)」と呼ばれる
通常とは形の違う王台に作り替えられます。
今回は、
この変成王台が10個以上作られていました。
つまり、10匹以上の女王候補がいるということです。
絶対に失敗しないように、万全を期したのでしょう。
女王バチと働きバチはエサが違う!
ちなみに、ミツバチは卵から孵化して
3日目までは女王バチ候補も働きバチ候補も、
ローヤルゼリーを与えられます。
4日目以降は、
女王バチ候補はローヤルゼリーのままですが、
働きバチは、花粉とハチミツを混ぜたビーブレッドに
エサが変わります。
つまり、
女王バチになるか、働きバチになるかの分かれ道は、
4日目以降に食べるエサの違いです。
だから、孵化して3日以内であれば、
すべての働きバチは
女王バチと同じものを食べているので、
女王バチになれる可能性があるということ。
ちなみに、女王候補は、10匹以上いたとしても、
女王として残るのは、一番早く羽化した個体、
ただ1匹なんです。
これが、自然界のキビシイ掟です。
今回も、
10匹以上が女王候補に選ばれていました。
この中から1匹だけが、女王バチになります。
さて、女王バチがいなくなったわが家のミツバチたち。
新女王は無事に生まれるのか!?
どうなったかな〜、と巣箱をのぞいてみると、
無事に新しい女王が誕生して、
元気に活動を始めていました!
ホッと一安心です。
ミツバチは、
循環生活と相性バッチリ!
ミツバチがいると、
いいことがたくさんあります。
何だと思いますか?
まず、ハチミツが採れる。
そして、ミツロウが採れる。
ほかにも、
お世話になっている方に、
ハチミツをプレゼントできる、というのも
いいところです。
あとは、、、
畑の野菜たちの実つきがよくなります!
作物栽培の視点でも、
手づくり循環生活に
ミツバチはかなりオススメです。
特に、今年は、
ミツバチたちの調子がよくて、
ハチミツの収穫量もたぶん、
シーズン通算で50キロを
超えたのではないかと。
自然の恵みは、本当にありがたいです。
循環生活実現への一歩!ミツバチ診断をどうぞ
ミツバチの新女王誕生を記念して、
というわけではないのですが(笑)
循環生活を実現する 最初の一歩がわかる!
「ミツバチ診断」を作りました。
ぜひ、お楽しみください。
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