自然学校つながりでめぐる中国の旅 2018年12月

こんにちは、風と土の自然学校 梅崎です。

年末は、中国雲南省の昆明にて、
自然体験活動の指導者を育成する
トレーナー向け研修を担当してきました。

2011年に初めて中国を訪れてから、
たぶん今回が10回目。

中国の自然学校関係の方をお迎えする機会が
毎年あるので、わが家にとって中国は身近な外国。

今回は、家族同伴で行ってきました。

中国版新幹線にて大理へ

僕の仕事が終わった翌日から、中国版の
新幹線に約2時間半乗って、大理へ移動。

料金は、指定席で2500円弱。
車両はきれいで快適。

かなりリーズナブルです。

ちなみに、大理も昆明と同じ雲南省にあります。
自然豊かで、移住者に人気のある街です。

大理駅のキオスク(左)と切符売り場(右)
奥が駅舎

大理では、以前の研修会でお目にかかった
Lさんが、山や湖など、見どころを
案内してくださいました。

案内いただいたLさん&ファンシーさん

 

大理には、蒼山という4000m級の山があります。
山麓のお寺も訪ねました。

参道には、たくさんの屋台。


お寺の施設のひとつ、寂照庵にて菜食の食事を
いただきました。

ご飯の入ったドンブリを持って並び、様々なおかずを
次々に入れてもらい、時には自分で取る半分
ビュッフェのような形式。

とっても人気があるようで、平日なのに
昼時には行列ができていました。
シンプルでおいしいお食事でした。

ご縁を感じた、まさかの出会い

11月のはじめ、
中国で自然農をしながら自給自足的な
暮らしを実践している日本人がいて、
本が出ていると教えてもらったんです。

僕のやっていることと同じ分野なので、
中国語の勉強がてら、
その本が欲しいなぁと思っていました。

そしたら、いつも中国での研修や
講演をコーディネート&通訳して
くれる日中市民社会ネットワークの
ファンシーさんが、

「大理に自然農をしている日本人がいますよ。
その人の本もあります」

え!?それってあの人のことだ!

そして、大理の案内を買って出てくれた
Lさんが、自分の事務所のすぐそばの
本屋さんで入手できると教えてくれました。

しかも、Lさんは、この本を出した
日本人KさんとSNSでつながっていて、
夕食の場に急遽、Kさんご家族を誘って
くれたんです。

まさか、いっしょに食事をすることに
なるとは思っていなかったので、びっくりです。

中国、人口めっちゃ多いのに、
世間は狭い(笑)

Kさんの方が、僕よりもずーっと
若いけど、すごく話しが合い、
楽しい時間でした。

とってもいいご家族で、
再会を約束して別れました。

蒼山で自然学校がスタート

大理でご案内いただいたLさんは、
「野性中国」という、野生生物の保護などを
テーマにした映像作品で有名な団体の方。

蒼山(4112m)の山頂にあった売店を
リニューアルして、周辺の自然を紹介する
ビジターセンターを作ったそうです。
現在は、そこを拠点にした自然学校を
スタートする準備中とのこと。

野性中国のオフィス

ちなみに、売店をビジターセンターに
リニューアルの費用は、企業からの寄付を
募ってまかなったそうです。

「野性中国」は、それだけの資金を集める
力があるNGOということですが、

それと同時に「やるな!中国企業」
という感じです。

自然学校に関わるメンバーのみなさんとの
交流会では、自然を守りたい、という
気持ちがビンビン伝わってきて
僕も、刺激をたくさんいただきました。

 

その後、再び昆明へ

大理から昆明に戻り、
以前から交流のあるメンバーから、
新しく立ち上げた自然学校で開かれる
餃子パーティーに誘っていただきました。

中国の人たちと一緒に、皮から作る
餃子パーティー。

なんて魅力的なんでしょう!

到着したら、なんと

森のようちえんに興味のある約20人の
人たちが、集まっていました。

パートナーのナツキータがしている
野外共同保育「はねこっこ」の話しを
聞くためです(笑)

打ち合わせなしのサプライズお話し会!

思わぬ展開にとまどいながらも、

活動の中で大切にしていること、
事前にプログラムを計画しない理由、
子供同士のけんかへの対応などなど、
いろんな話しをしました。

もちろん、ナツキータが、です。

参加者は、
小さな子供づれのお母さんたちが中心。
みなさん熱心に耳を傾け、たくさんの質問が
飛び出しました。

子を思う気持ちは、日本も中国も同じだなぁ
と改めて感じました。

 

いよいよ餃子パーティーです

お話し会の後、
練った小麦をみんなで伸ばして、
皮から餃子を作りました。

子供たちも一緒です。

見たことのない美しい包み方も
教えていただいたので、機会があれば伝授しますよ!
(ナツキータがの方がうまいけど)
 

できあがった餃子は、
みんなでおいしくいただきました。

ちなみに、サプライズのお話し会、
お土産と謝金をご用意いただだくという
心遣いをいただき、ナツキータが恐縮していました。

 

中国の朝食事情

中国では、どこへ行っても
朝ご飯をお店へ食べにいくことが多いです。

お店は、地元の人たちでにぎわっています。
どうやら、朝ご飯を外で食べる文化があるみたい。

おかゆ屋さん、米の麺屋さん、などなど、
いろいろ選べます。

驚くのは、その安さ。しかもおいしい!

おかゆも米の麺も、だいたい1杯が
30円〜100円以下で食べられます。

 

地元の人たちが毎日食べに行くのも
わかる氣がする〜

        
もう一つ驚いたのは、
おじちゃん、おばちゃんがやっている
昔ながらのお店でも、支払いは
現金不要のスマホ決済が普通!だったこと。

進んでいるところは、日本以上に進んでいます。

その一方で、田舎に行けば、
これは話しに聞いた昭和30年代の暮らし!
というような、自給自足の暮らしが営まれています。

いまの日本では、まず見ることができません。
不便だけど、つながりの見える豊かな暮らしで、
とても魅力的。

最先端から伝統的な暮らしまで、幅が本当に広くて
驚きです。

余談ですが、街で見かけた「素」という看板。
菜食料理のお店の印だそうです。

 

知れば知るほど、魅力的

このほかにも、今回の旅では、
自然学校つながりでたくさんの方と会い、
交流することができました。

言葉が通じない中国での活動は
すべて、日中市民社会ネットワークの
ファンシーさんの素晴らしい通訳と
アレンジがあってこそ。

今回も、本当にお世話になりました。

おかげで、普通の観光旅行とは、
ひと味もふた味も違うツアーでした。

これまでに、自然学校のネットワークで
出会った方たちと再会できたのも
うれしかったこと。

自然学校というフィルターを通して出会う
中国の人たちは、同じ方向を向いている
からこそ、通じるところがあります。

今回は、いつも以上にとても楽しく刺激的で、
有意義な6日間となりました。

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