自分の手で作る循環する暮らしで
わが家の自給率アップをアップしよう!
風と土の自然学校 梅崎靖志です。
「循環する暮らしをしたい〜」
と思っても、都会暮らしだと、
「なかなかできることがないなぁ」
と、感じることがあるかもしれません。
僕が東京のマンションで
暮らしていたときに
やっていたことのひとつが、
生ゴミでたい肥を作る
「段ボールコンポスト」でした。
とっても簡単!段ボールコンポスト
段ボールコンポストって、
聞いたことはありますか?
ひと言で言えば、
段ボール箱を使って作る
生ゴミ処理機です。
もちろん、電気は使わず、
混ぜるだけの簡単なものです。
生ゴミを分解してできたたい肥は、
ベランダのプランターや、
借りていた市民農園で使いました。
生ゴミをプランターや市民農園の
畑で使い、野菜を収穫すれば、
小さな循環が生まれます。
段ボールコンポストは、
作るのも簡単だし、
コンポストに入れると、
生ゴミがどんどん分解されるのも
とっても面白いんです。
今日は、段ボールコンポストについて、
ご紹介しますね。
段ボールコンポストの材料
・段ボール箱
・新聞紙
・腐葉土
・米ぬか
・布ガムテープ
あとは、
段ボール箱にかぶせる大きめの布と
ゴムひも。
生ゴミを入れてかき混ぜるのには、
小さなスコップがあれば便利です。
撮影:庄司直人
野菜の育て方の本に、時々出てくる
ボカシ肥と言うものがありますが、
段ボールコンポストでできるのが、
このボカシ肥です。
ボカシ肥とは?
ボカシ肥というのは、
米ぬかや油かす、
鶏ふんなどを土と混ぜて
微生物の力で分解、発酵させて作る
肥料です。
有機質を直接まくと、のではなく、
発酵させて、肥料分を薄めて、
肥効を「ぼかす」ことから
ボカシ肥といいます。
段ボールコンポストのしくみ
基本は、
米ぬかと腐葉土と水を混ぜるだけ。
だからとっても簡単です。
米ぬか4に対して、腐葉土が6。
撮影:庄司直人
よく混ぜてから、水を加えて
水分をいきわたらせます。
水分量は、ギュッと握って
水がにじむ程度。
撮影:庄司直人
水は、
多すぎても少なすぎてもダメですが、
許容範囲が割と広いので、
やりながら調整してみてください。
生ゴミは、あまり大きなかたまりだと
分解しにくいので、
ある程度の大きさに刻んで入れて、
上から米ぬかをまぶして埋めます。
するとあら不思議、
2〜3日もすると、
原型がほとんどわからなくなります。
発酵熱の温度は、最高で60度ぐらいまで
上がります。
段ボールコンポストのいいところ
いろいろなコンポスターがありますが、
段ボールコンポストは、
扱いが比較的簡単で、
米ぬかが手に入りさえすれば、
ランニングコストもかかりません。
コンポストには、様々なものがあります。
たとえば、ミミズコンポスト。
聞いたことがあるのではないでしょうか。
毎日、少量ずつミミズに処理して
もらうのであれば、
せっせと食べてくれます。
それに、できたたい肥は、
とても評判がいいです。
反面、冬の寒い時期は
動きが鈍く、食べてくれません。
僕は、
以前職場で使っていたことが
ありますが、
ミミズさん相手なので、
住環境を良好に保ってあげる
気遣いが必要で、
ずぼらさんには、ちょいハードル高め
かもしれません。
その点、段ボールコンポストは、
一度に投入できる生ゴミの量が
割と多めでも大丈夫。
また、
こちらの都合でお休みもできるので、
旅行や出張で
しばらく出かけることがあっても、
気になりません。
扱いが楽なんです。
他にも、電気を使わないのも気に入っています。
段ボールコンポストをするのには、
米ぬかが必要になります。
玄米を家庭用の精米機で精米する人なら、
出た米ぬかが、使えますね。
もし米ぬかが手に入らなければ、
ホームセンターなど売られている
園芸用の油かすで代用することもできますよ。
使うときは、虫が入らないように、
大きめの布を上からかぶせて
ゴムひもで留めます。
段ボールコンポスト&循環生活のお話し会をします!
風と土の自然学校では、
<わが家の自給率アップ!>をテーマに、
オンラインのお話し会をしています。
段ボールコンポストを
テーマにした会は、
2023年1月26日に開催です。
当日は、
・家庭用コンポストの基本
・段ボールコンポストとは?
・段ボールコンポスト成功の秘訣
・コンポストの活用法
などについて、ご紹介するほか、
草も虫も敵としない「自然農」の基本や、
風と土の自然学校を運営する
梅崎家の暮らしの様子を交えて、
自分の手でつくる循環する暮らしの
魅力をご紹介します。
時間は、19時半〜21時半。
当日ご都合が合わない場合も、
録画視聴ができるので安心です。
詳しくは、こちらをクリックして
チェックしてくださいね。
ちなみに、
段ボールコンポストには、
リンゴ箱のようなしっかりした箱を使います。
ちょうどいまは、リンゴの空き箱が
手に入りやすい時期なので、
スーパーなどにもらえる箱がないか、
買い物ついでにぜひチェックして
くださいね。
手づくり循環生活は、
すぐにできることから小さく始めるのが
成功の秘訣です。
楽しんでいただけたらうれしいです。