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風と土の自然学校 梅崎靖志です。
梅崎が、学生時代からお世話になっている
自然学校分野の大先輩で、
いつもたくさんの刺激をいただいている
川嶋直さんの新著「対話を生み出すKP法」を
読みました。
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密度が高く、かつ読みやすく、
使い勝手のよい実用的で、
場づくりに携わるに途には
間違いなく「買い」の一冊です!
「対話を生み出すKP法」
KP法とはすなわち、
紙芝居プレゼンテーション法。
本書の特徴は、
KP法を中心とする場づくり&対話のノウハウと、
舞台裏である川嶋さんの思考プロセスが
詳しく紹介されている点でしょう。
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対話型の場づくりのプロである著者が
対話が促進される場をつくるために
どのような視点で何を考え、
準備から実施までをどのように進めているのか、
という全体のプロセスがよくわかります。
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「伝える」ではなく「伝わる」ために
どのような点に、心を配るのか。
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こうした、見過ごしがちだけれども、
非常に大切な視点が言語化されており、
参加型の学びの場づくりに携わるひとりとして、
大変面白く、参考になる視点が多くありました。
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本書には、
KP法は「プレゼンだけではなく、思考整理にも役立つ」
とあります。
思考整理とは、つまり自分自身との対話です。
他者との対話だけでなく、自分との対話にも
KP法が役立つというのは、新しい視点でした。
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「KP法は、プレゼン手法」という認識がありました。
ところが、本書は
その固定観念を見事に打ち破る内容で、
参加型の場づくりや、コミュニケーションを深める
手法としてはもちろん、知的生産のツールとしても、
大きな可能性を持つことがよくわかります。
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また、
KP法を実践する現場で役立つ様々なアイテムと
その活用法も、豊富な事例とともにわかりやすく
解説されています。
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初めてKP法に挑戦する方にも、かゆいところに
手の届く親切な作りになっているところに、
川嶋さんならではの緻密な心配りを感じます。
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本書には、KP法はもちろん、
KP法から著者が独自に発展させた
数々のコミュニケーション手法が
豊富な経験談とともに
紹介されており、かなりお得です。
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そして、巻末に掲載されている
「KP法の兄弟地図」には、
本書で紹介されている様々な手法が、
掲載ページとともにわかりやすく分類されており、
索引として秀逸な工夫が施されています。
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場づくりのプロである川嶋さんが、
現場で何を見て、何を考え、どのように伝わる工夫を
しているのかという極意が、
軽妙な語り口で綴られている
川嶋流思考術、仕事術ともいえる内容。
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あまりに軽妙な語り口なので、
あたかも、膝をつき合わせながら、
場づくりの極意を個人的に教えて
もらうような感覚で楽しく読めますよ。
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人が集まる場で進行役をする方、
ミーティングを参加型で行い方には、
スゴく役に立つ内容です。
ご興味あれば、ぜひ手に取ってみてください。