石積みの壁をつくる 空石(からいし)積みワークショップに参加してきました

こんにちは、風と土の自然学校 梅崎靖志です。
  
この週末は、安曇野のシャンティクティで開催された
空石積みワークショップに参加してきました。
 
空石積みとは、モルタルを使わずに石を積み上げていく昔ながらの方法です。

 

目次

初めての空石積み

 
私たちの風と土の自然学校は、4月に富士山の近く山梨県都留市から、
八ヶ岳南麓に拠点を移し、ワークショップをからめながら、
パーマカルチャーの考えをベースにした
半セルフビルドの建物づくりと菜園づくりに取り組んでいます。

八ヶ岳の南麓にあるいまの拠点は、敷地から石がたくさん出てきます。

この石を積んで、
外水道の流しや、土でつくるパン焼き窯「アースオーブン」の台座をつくっています。

どちらも、モルタルを使っています。

でも、階段やガーデンは、モルタルを使わずに石を積む
「空石(からいし)積み」をしたいと考えていたんです。

大学の授業で、空石積みのことを聞いて、
それ以来ずっといつかやりたいとは思っていたのですが、
空石積みで壁面をつくる機会はありませんでした。

そうしたら、安曇野のシャンティクティを会場に
空石積みワークショップが開催される!
というので、さっそく参加してきました。

 

石積みのポイント

石積みの基本のひとつは、2つの石の上に積むこと。

講師の和久井さんがおっしゃっていたことで印象に残っていることは
いろいろありますが、特に次の4つが印象に残っています。

・様々な角度で何度も試して、ぴったりはまる角度を見つける
・時々離れたところから俯瞰して、自分のシゴトをチェックする

そして、
・一番下の石は、地面に少し埋まるように床掘りをする
・裏には、砂利などを入れて水の通り道を確保する

一番下の石を少し埋めることで、霜柱に押し上げられる
「凍上(とうじょう)」の影響を受けにくくできるそうです。

霜柱の力というのは強力で、家の土台も持ち上げて建物を
壊してしまうほどの力があります。
 

石積みも霜柱で押し上げられれば、崩れてしまう原因にもなるわけです。
でも、5㎝程度でも埋めればずいぶんと影響を受けにくくなるとのこと。

 

そして、石積みの裏に砂利などをつめるのにも理由があります。

一番大きな理由は、雨水の通り道を確保する、ということ。

たとえば、石と石の間にある目地をモルタルで詰めてしまうと、
水が石積みでできた擁壁の内側にたまって崩れる原因になります。

水の通り道を確保することは、とても重要なポイントです。

 

ガーデナーの和久井道夫 さんの指導で、二十数名の参加者のみなさんと一緒に石積み。
マンパワーで、あっという間に完成しました!

ベンチを兼ねた、とても美しい石積みができましたよ。

シャンティクティは、僕が12年間、関わってきた
安曇野パーマカルチャー塾を開催していた会場です。
そんなご縁もあって、自己紹介タイムの進行を仰せつかりました(笑)

写真は、石積みのベンチにみんなで腰掛けて記念撮影!
みなさん完成のよろこびでとってもいい笑顔です。

空石積みは、しっかり積めば何十年(いやもっと)でも崩れることはありません。
モルタルを使わないので、ばらせば自然に還るのも魅力です。

私たちの風と土の自然学校でも、
空石積みのワークショップをそのうちやりたいと思います。

この週末のワークショップは、とっても楽しい2日間でした!

主催して下さった臼井さんご夫妻、
講師の和久井さん、加部さん、一緒に参加したみなさん、ありがとうございました。

 

石積みの方法を解説した本も紹介していただきました。
石積みについて、わかりやすく解説されています。

図解誰でもできる石積み入門

 

 

 

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