自然農と手づくり循環生活 レポート

自然農 野菜苗の鉢あげと種まき【手づくり循環生活 5月 2日目レポート その1】

2016/05/21

こんにちは、風と土の自然学校 梅崎です。

【年間講座】自然農と手づくり循環生活実践コースの5月の活動レポート(2日目)です。

2日目は、朝の散歩のあと、
自然農の畑で苗の定植と、種まき。

ブランチをはさんで、養蜂家の村さんこと、村上康裕さん(ビーハイブ代表)に
お越しいただいて、ミツバチのいる暮らしの魅力について、お話を伺いました。

レポートを担当してくれたのは、ゆきちゃん。
ありがとうございます!

まずは、2日目午前中の自然農の畑での様子からどうぞ!

ーーーーー

【朝の散策】

・富士山の絶景を目指して散策
・植物観察を行う。

途中で観察したもの
オドリコソウ、ニワウルシ、コウゾ、フジ、イヌザンショウ、キリ、コナラ、ミズキ、ホタルカズラ、コンニャクなど

途中、アヤメが咲いているのを見つけて、うめちゃんからクイズ

「アヤメの葉はどちらが表でしょう?」

みんな、こっちが表?こっちが裏?
葉っぱに手を伸ばして、観察、観察。
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手でさわれる外面が、実は裏。表面は内側に折り込まれていて見えない。
同じアヤメ科アヤメ属のシャガも同じ形態。

・そういえば、先月話題になった「ヘビの胴体と尻尾の境目はどこから?」の答えは、梅ちゃんとケイさんとの話に出ていた「総排出口(排泄物&卵・精子の出るところ)」でした。(総排出口から後ろが尻尾)

富士山ビューポイントに到着。みんなで、富士山を堪能〜

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【畑しごと】

<鉢上げ(はちあげ)>
自生えピーマン、サンマルツァーノ(トマト)、真黒ナスなど

鉢上げとは、
・苗箱などに蒔いた種が発芽したもの(本葉2~3枚を目安に)を一株ずつポットに移す作業。

なぜ、苗箱にまいてから鉢上げするの?

・苗箱にまく理由
①面積が小さいので、除草などの管理が楽。

②小さいうちは、一緒に植えて競わせた方が元気に育つ。

③少し多めにまいて、その中からいい苗を選抜できる。

・鉢上げする理由
①大きくなってくると混み過ぎて競争が激しくなるので、ポット(小さな植木鉢)に移植する。

②ポットに移すと、占有できる土の量が増えるので、根がしっかり伸びて成長できる。

・鉢上げするときのポイント
①苗箱とポットの土の両方に、水を十分にかけて湿らせる。
すると、移植の時に根が傷みにくくなる。

②「移植された」と苗に気づかれないように、できるだけやさしく植えかえる。
植えかえる際に、根を切らないように気をつける。
根のまわりについている苗箱の土も一緒に、ポットに移動する。
レタスやトマトは移植に強いけど、ナスはデリケートなので、特に気を配る。

<土の準備>
ホームセンターや園芸店などで販売している培養土は、
肥料分が含まれているし、雑草の種も混ざっていないので便利。
ただし、たくさん苗を育てる場合は結構高くつきます。

今回は、育苗用の踏み込み温床で分解された腐葉土と、芝の目土を
混ぜて使いました。(混ぜる土は、細かい赤玉土などでも代用可)
混ぜる土に畑の土を使えば、畑の環境に近づくのでベター。

・腐葉土(落ち葉+ぬか+わら+鶏糞少々)+土 =1:1程度

自然農の場合、無肥料で育てるので、育苗の段階から肥料を少なめにして育てます。
市販されている培養土を使う場合も、赤玉土などを混ぜて肥料分をうすめて使います。

*養分が豊富な環境で育った苗を無肥料の畑に定植すると、
「あれ、なんか話が違う・・・」となるので(笑)、
小さいうちから育つ環境に近い状態で育苗するのがいいようです。

自分で作った腐葉土や、生ゴミなどで作った堆肥は、できるだけ完熟のものを使います。

完熟すると、土のニオイがします。
ちなみに、「完熟牛糞堆肥」といって売られているものでも、臭いものはまだ未熟です。

固形物の形がなくなるまで置いておくのが理想だけど、
堆肥の山から草が生えてくるようになれば、ある程度分解が進んだということで
使っても大丈夫でしょう。

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・鉢上げのやり方

① 苗箱に水やり(ジョウロの先端部をはずして株元に水をあげます。)
⇒ 下の方まで水がいきわたるように、たっぷり水をあげます。
葉っぱには、水がかからないように気をつけます。
植えかえの30分程度前に水やりをして、状態が落ち着いてから作業するのがベター。

② ポットに土をいれる。

③ ①と同じ要領でポットに水を入れ、土に十分水を含ませる。

④ フォークなどで苗の根についた土ごと取り出す。
(環境の変化を最小限にとどめる。雑草があれば取り除く。)

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⑤ 苗の株元を押さえながら、根を傷めないように一株ごとやさしく
ポットの中央に植える。(根が露出しないよう深さにも注意)

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⑥ 土の表面を押さえて固める。

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<補足>
・同じ品種ごとに扱う
(例えば、トマトでもいくつかの品種を育てる場合などは、品種が混ざらないように気をつける)
・ナスは移植に弱いので、移植したことに気付かれないように細心の注意を払う。
・トマトやレタスは移植に強い。

【朝おやつ】
蒸しパン、ハーブティー(朝の散歩でつんできた、カキドオシ&ヨモギ)

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【畑での作業】

<点蒔き(ダイコン)>

① 種を蒔くところだけ、ノコギリ鎌を地面に少しさし込む感じで草を刈る。(根は抜かない)

② ノコギリ鎌で表土を1㎝位けずって、脇によける。
表面に落ちた雑草の種を取り除くことができる。

③ ノコギリ鎌を使い、5㎝程度の深さで根切りをする(浅く耕す感じになります)

④ 地表面を平らにならして、しっかり押さえる。(均一な環境となるように)

⑤ 中指で種を入れる穴を3箇所開ける。深さは、種の厚みの3倍程度。

⑥ 人差し指で種をつまみ、一粒ずつ穴に入れる。
(一粒は大地に、一粒は鳥に、一粒は私に)
種が古い場合は保険として(笑)、もう一粒追加する。

⑦ 土をかけて、しっかり押さえる。
しっかり押さえることで、種と土がしっかり密着するほか、
乾燥予防+地中の水分が毛細管現象であがってくる。

⑧ 細い草を10㎝程度の長さに切って、地面をおおう
(葉の広い葉は芽出しのじゃまになるので使わない)

⑨ 株間を25cm~30cmあけて、次の種をまく。
間隔は、ノコギリ鎌の長さを目安にするといい。

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<補足>

・種子の保管
種は直射日光と湿気を避けて保管する。

・種子の寿命
作物の種子の寿命は、種類によって様々。
例えば、ニンジンやネギなら1年。
カボチャやスイカ、オクラなどは3〜5年程度。
湿気を吸うと、袋の中で休眠から覚めて、そのまま枯れてしまう。

畑での作業中も、直射日光の下に置きっ放しにしたり、
地面の上に直接置いたりしないように気をつける。

・水やり
土がパサパサに乾いていなければ、水やりはしなくても大丈夫。
パサパサに乾いているときは、種をまくところに水をしっかりしみこませて
からまく。その場合は、芽が出るまで水やりをする。

芽が出たら、あとは作物の力に任せる。水をやり続けると、根が育たない。
水をやらないと、自分で根を伸ばしていくので、多少の乾燥にも耐えられるようになる。

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・その他
種はおわんなどに入れると蒔きやすい。
種の袋は下を開ける。封を閉じたときに品種名が分かり使いやすい。
苗の定植は、雨が降る直前に行うといい。晴天の場合は、午後〜夕方に行う。

<筋蒔き(シュンギク:追い蒔き)>

・追い蒔きは発芽状態が悪い場合などに行う
・手順は、点蒔きと基本は同じ。

①20㎝ほどの幅で地際から草を刈り、片側によける。
②草を刈った所の表土を1㎝程度削る。
③根切りをする
④ 鎌の背中部分などでまき溝をつける。
⑤ 1~2cmおきに一粒づつ蒔く。
ただし、シュンギクは発芽率が悪いので、多めにまくといい。

⑥ 土をかけて、しっかり押さえる。

⑦ 細い草を10㎝程度の長さに切って、地面をおおう(幅の広い葉は使わない)

<ばら蒔き(ニンジン)>
・鍬を使ったやり方
① 鍬を地面と平行に使い、表土を草ごとうすく削る。(今回は幅20cm程度)

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② 3〜5cmの深さで根切りを行う(手前から奥に向かって浅く耕す)
③ 丁寧に平らにならす。
④ 鍬の背中で地面をたたくようにして鎮圧する。
⑤ 手で調節しながら均一に種を蒔く。
⑥ ニンジンは好光性なので、土をうすくかける。また、乾燥すると発芽率が下がるので、土をしっかり押さえて乾燥を防ぐ。
⑦ イネ科などの長細い草を10㎝程度の長さに切ってかぶせる。
⑧ まめに畑の様子を見に行ける場合は、⑦でしいた草の上から10センチほどの厚さで、しっかりと草を置く。これは発芽したらよけるので、切らずに長いままのほうがよい。
保湿になって発芽率がアップする。
⑨ ニンジンが大きく育つように願いを込めて、種をまいた所をしっかりとふみながら、楽しそうにニンジンダンスを踊る(笑)
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⑩ (同上)1週間ほどして、ニンジンの芽が出たら、保湿のために置いた長い葉をどけて、短いものだけを残す。
⑪ 複数発芽してきたら間引く。間引いたものはサラダなどで食用に。

【お昼ご飯】

午後の部講師 村上先生とともに
カレー、コロッケ、スティックサラダ、なめたけ、村上先生のハチミツ、パン
(村上さんが養蜂家になったいきさつ、養蜂業の現状、関連する法令、ハチの病気、
養蜂を続けるための環境整備、業界努力など質問多数(笑))


暮らしに役立つ趣味養蜂「ミツバチのいる暮らしの魅力」 へつづく

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