こんにちは、風と土の自然学校 梅崎靖志です。
今年の啓蟄は、3月5日でした。
啓蟄が過ぎて、いよいよ春も本格化してきました。
とはいえ、今年は雪が多くて
東北や北海道では、まだまだ雪深いようですね。
安心してのびのび遊べる場をつくりたい!
私たちが、
東京から山梨県都留市の里山に移住したのは
いまから11年前のこと。
(現在は、八ヶ岳に拠点を移しています)
今春、中学生になる娘しーさんが
まだ1歳半の時でした。
山梨県都留市に移住して
ちょうど1年が過ぎた頃、
ナツキータが
「はねこっこ」という
野外共同保育のサークルをつくりました。
それには、理由がありました。
子供にのびのびとやりたいことに
チャレンジさせたい。
でも、他のお母さんの目が気になる・・・
頭では
「多少のやんちゃも良い経験」と分かっていても、
他のママに
「非常識だと思われたらどうしよう」と
いう思いが先に立ち、
つい、子どもに強い口調で注意したり、
行動を制限したりしてしまう。
こんなふうに、
周囲の目を気にする子育て環境に
息苦しさを感じたことのお母さんは
多いかもしれません。
子どもが発達段階に応じて、
楽しい、おもしろい、だけでなく
お友達とのイザコザや
小さな失敗をたくさん積み重ね、
痛い、悔しい、悲しい、うらやましい・・・
たくさんの感情を
ひとつひとつ体験できる場が、
子どもたちにとっての
“より良い環境”だと考えています。
でも、こうした感情を、体験するためには、
信頼関係で結ばれた仲間の存在が欠かせない。
そう確信して
「はねこっこ」の活動を始めました。
「はねこっこ」では
雨の日も風の日も雪の日も、
集まってくるお母さんと子どもたちと
山や集落の中で遊びました。
自然の中で自分の感性を開く機会を
この活動の時だけでも、
最大限に活かしたいと思ったのです。
遊具などが整えられた中で生きることに
慣れた大人が「何もない」という山。
そんな「何もない」山で、
子どもたちは自分たちで自由に遊び、
時にはお友だちとケンカしながら(笑)
輝く姿を見せてくれました。
この子たちがいたからこそ、
知ることのできた世界があります。
「はねこっこ」の お母さんたちは、
その姿を見守りました。
そして、一緒に遊びながら、
たくさんの話をしました。
「〇〇ちゃんママ」ではなく、名前で呼び合い、
毎週毎週、山の中で子どもたちを見守りながら、
たくさんのことを語り合いました。
「子どもを自然の中で遊ばせたい」
という思いで集まったお母さんたちが、
いつしか、悩みを打ち明けたり、
経験を分かち合ったり、
夢や環境問題について語り合うことの
できる仲間になっていました。
大変な時期を共に助け合ったからこそ
生まれる絆があります。
お母さん同士がつながり、
支え合える場をつくろう!
子育てをしていると、
どうしたらいいかわからず、
手探りしながら子育てに
奮闘しているお母さんたちの
お役に立てないか、
という思いから生まれたのが
小さな子とお母さんのための
「手づくり循環生活」年間コースです。
お母さんと未就学の小さなお子さんが
一緒に参加して、
自然農や暮らしの手仕事を体験したり、
森や畑で遊んだり。
1年間通じて、こうした活動に取り組み、
自然とふれあい、
ていねいに作る暮らしを体験しながら学びます。
手と身体を動かしながら暮らしをつくり、
自然とつながる子育てに
関心を持つお母さん仲間とも
出会える講座です。
できるだけ参加しやすい設定としました。
とはいえ、全9回の年間講座なので、
率直に言って安い金額ではありません。
でも、講座での体験を日常の中でも
活かしていただくことで、
日々の暮らしの中に、
豊かな時間と経験を積み重ねることができます。
八ヶ岳での体験だけでなく、
日々の暮らしの中で、
お子さんの目に何を映してあげられるか。
ともに活動するお母さんのつながりの中で、
助け合い、学び合い、自分なりの子育てを
見つけるたくさんのヒントを手に入れてください。
参加費以上の価値をしっかりと
受け取っていただける内容です。
どうぞ安心してご参加くださいね。
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しーさんが、2歳の誕生日には
専用の包丁をプレゼントして、
食事の支度を一緒に始めました。
いまふりかえると、
日々の生活体験を積み重ねる中で、
子どもとの豊かな時間が流れていた
ことを感じます。
子どもたちが小さいときだからこそ
安心できる環境で、
思い切り遊び、同じ思いを持つ
お母さん同士がつながりあえる場を
つくりたい。
そんな思いで、
母と小さな子のための年間コースを
しています。
今年も4月から、新しい出会いの中で、
お母さんと子どもたちがのびのびと
体験しながら育つ場がスタートできるのが、
とても楽しみです。
どんなメンバーが集い、どんな物語が
生まれ、どんな仲間が育つでしょう。
楽しみ楽しみ。