こんにちは、風と土の自然学校 梅崎靖志です。
いかがお過ごしですか?
自分で家を建てられないかな・・・
そんなことを思ったことはありませんか?
今日は、そんな方向けの建築のお話しです。
素人がセルフビルドするために
本当に必要なことは?
まったく建築について知らない素人が
自分で建物を建てる時、必要なことはなんだと思いますか?
風と土の自然学校では、
半セルフビルド・ワークショップ(建築ワークショップ)を
やりながら、建物づくりをしてきました。
ワークショップの参加者は、建築に興味はあるけど
経験のない人たちがほとんど。
建築はもちろん、電動工具も触ったことのない
人も少なくありません。
それでも、
拠点となる母屋づくりに取り組んできて、
関わってくれたみなさんのおかげで
ほぼ(笑)完成することができました。
なぜ、こんなことができたのか?
それは、本職の大工の棟梁から
一つひとつ教えてもらったからなんです。
未経験の人たちが、
丸ノコ、インパクトドリルなどの使い方を
教わり、毎月経験を重ねる中で、
床をつくり、壁を作り、天井を貼ってきました。
また、新米大工には触らせてもらえないという
まわり階段作りも、棟梁の指導のもと、
取り組んで、立派なものができました。
書籍やYoutubeなど、調べれば情報は溢れているし、
知識だって得ることができます。
でも、実際にやってみないとなかなかわからない・・・。
ピンと来ないんですね。
でも、実際に本職の大工さんから、その時々に
必要な知恵と知識と技術を教えてもらうことで、
未経験の人でも、どんどんできることが増えていきます。
素人が建物作
りができるようになるのに必要なのは、
なんといっても、
建物づくりを経験できる現場と、
指導してくれる親方です。
初めてでも、
基本を教えてもらうとできるんです!
僕も、もともと大工仕事に興味はありました。
でも、30歳過ぎまで、ほとんど経験はありませんでした。
いまは、建築関係の素人向けの書籍がいろいろありますが、
当時は、「100万円の家づくり」という本ぐらいだったかも。
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改訂版100万円の家づくり
https://amzn.to/2WTasRf
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で、ワクワクしながらページをめくるわけですが、
手元に長さ4mの角材があるわけでもなく、
道具があるわけでもなく、
本をながめて終わりになるわけ(笑)
知識を得ても、体験がないから、
今ひとつピンとこない・・・
僕が初めて建物作りに関わったのは、
神奈川県の藤野町(当時)に拠点のある
パーマカルチャー・センター・ジャパン(PCCJ)の
パーマカルチャー塾に参加した時でした。
これが、2002年のこと。
その翌年からは、安曇野パーマカルチャー塾が始まり、
スタッフとして関わる中で、毎年ひとつ、
建物づくりに関わる機会を得ました。
その中で感じたのは、
素人も、基本的なことを教われば、
かなりいろいろなことができる、
ということでした。
こういう経験がなければ、家を自分たちで作れるとは、
きっと思わなかったでしょう。
もちろん、素人だけでは「超」がつくほど難しいこと。
そこは、本職の大工さんの助けがあってこそです。
職人さんから直接、技術を教わり、知識を教わり、
現場ならではの知恵に触れる。
こういうプロセスの中で、
建物がどんな構造になっているのかがわかり、
木の性質がつかめてきます。
実際、
建築ワークショップに参加したメンバーの中には、
自分で農機具小屋を作ったり、
机などの家具を作ったりしている人たちも
います。
一部、セルフビルドで家づくりをしたご夫婦は、
職人さんにお願いするときに、
何を話せばいいのかわかるので、
打ち合わせがとってもスムーズになり、
ワークショップに参加して、本当に良かったです!
とおっしゃっていました。
建築って、素人が関われる機会は
なかなかありません
建築を学ぶのに一番いいのは、
実際の建物作りの現場です。
でも、危ないから素人を入れてくれる
現場はありません。
自分が施主だったとしても、
大工さんのペースが崩れるから
普通はまったく歓迎されません。
そんな、建築の基本的な知識と
技術を学びたい人のための場が、
半セルフビルド・ワークショップです。
このワークショップは、
建築に関心のある素人が集まり、
本職の大工さんから建築を学ぶ場です。
だから、僕たち素人のペースで
進みます。
一つひとつ、道具の安全な使い方を
教えてもらい、木の性質を踏まえて、
どちらを表にすればいいのか、
など、「なぜこうするのか?」という
理由も理解しながら進んでいきます。
新しく建物を建てるときこそ、
建築の技術を学ぶチャンスです
私たちの風と土の自然学校の
メインの建物は、
柱や梁などの構造と屋根だけは
工務店にお願いして、屋内は
床も壁もないの状態で引き継ぎました。
そこから、
建築のワークショップのメンバーのみなさん、
指導をしていただいている棟梁の小杉さん、
わたしたちの建築スタッフとして関わってくれた
年間講座の卒業生めぐちゃんをはじめ、
たくさんの人たちの力があって、
快適に住まうことができる家ができました。
みんなで力を合わせて、建物が完成に近づいていくのは
本当に楽しくて、学びの場としても素敵な時間です。
半セルフビルド・ワークショップは、
コロナウイルスの感染拡大の影響で
昨年度は1年間お休みをしていましたが、
今年再びスタートします。
第4期では、
家畜小屋と農機具置き場を兼ねた建物をつくります。
間伐材を使って建てようと、現在調整中です。
間伐材を丸太のまま使えると、
製材の必要がないので、その分費用も抑えられます。
ただし、角材と違い、扱うための知恵と技術が
必要です。
今回は、素人でも比較的かんたんに、
ご自宅での応用がしやすいように、
シンプルな工法で計画をしています。
9月〜12月の4ヶ月で計4回開催します。
建築の基本的な技術を実践から学べる
半セルフビルド・ワークショップ
9月に開催する第1回は、体験会を兼ねていますので、
そちらにご参加いただいてから、
連続ワークショップへの参加を決めていただくことも
できます。
手づくり建築と循環する暮らしをテーマに
オンラインのお話会を開催します
体験説明会を兼ねた、オンラインのお話会を
開催します。
自分の手で作る循環する暮らしに
ご興味のある方も、ぜひご参加くださいね。
お話会のテーマはいろいろ。
手づくりする循環生活の作り方、
半セルフビルド、
手作りの調理用ストーブ、
自然農の種まきや種とりの話などなど
また、
建築ワークショップの様子や
オンラインの「おうちでパーマカルチャー塾」に
ついてもご紹介します。
ご興味のあるテーマの会に
ぜひ来てくださいね〜!
【受付中】
発酵の知恵&手づくり循環生活 お話し会
〜調味料として使える濃厚甘酒の作り方と使い方〜
2021年8月28日(土) 10:00~12:00
自作の調理用ストーブ&手づくり循環生活 お話し会
2021年9月8日(水) 19:30~21:30
【受付準備中】
自然農のはじめ方&手づくり循環生活 お話し会
2021年8月25日(水) 19:30~21:30
半セルフビルド&手づくり循環生活 お話し会
2021年8月29日(日) 10:00~12:00
自然農とタネ&手づくり循環生活 お話し会
2021年9月12日(日) 10:00~12:00
シンボルツリーの設置完了!
先週は、シンボルツリーとなる
アカシデの木を玄関に据え付けました。
大きな木なので、自分一人ではもちろんできず、
お世話になっている大工さんたちの力をお借りして
とてもいい形で設置できました。
この木は、同じ長野県の大町にある
荒山林業さんの山で伐採していただいた木です。
荒山林業のゴローちゃん、ありがとうございました!
風と土の自然学校にお越し際には、
この木がお迎えします。
お越しの際には、どうぞお楽しみに!