こんにちは、風と土の自然学校 梅崎靖志です。
花粉が飛ぶ季節になりましたね。花粉症、大丈夫ですか?
さて、昨年10月からスタートした半セルフビルド・ワークショップ。
風と土の自然学校の新しい拠点「八ヶ岳サイト」にて、建物づくりに取り組んでいます。
【第2期募集中】半セルフビルド・ワークショップ 2019年4月スタート
素人に、建物なんて作れるの?
建物づくりは、「素人には手が出せない分野」だと感じていませんか?
素人が建物づくりに関われる機会はなかなかないので、そう感じるのも当然です。
ところが、素人でも、やり方を教われば、かなりのことができるんです。
でも、素人が建築の現場で大工仕事を学べる機会は、なかなかありません。
これには、様々な理由があります。
・電動工具を使うので、危ない。
・素人に仕事を教えるのは、手間がかかる。
・素人は、仕事が遅いのでペースが狂う。
・素人がいると、仕事の邪魔になる。
などなど・・・
仕事として、建物を作る職人さんにしてみれば、このように思うのは、ごく普通のことなんです。
素人につきあってくれる希有な職人さんがいた!
今回、建築のワークショップが実現できたのは、素人を指導してくれる本職の職人さんがいてくれるおかげです。
それは、大工として50年の経験を持つ棟梁小杉和志さん。
小杉さんと、梅崎が出会ったのは2000年。
それ以来、建築やもの作りなどのワークショップを一緒にやってきました。
僕がお願いしてきた意外にも、様々な場面で素人さんのもの作りの指導経験をお持ちの方です。
小杉さんがいつもおっしゃるのは、
「興味を持ってくれる方に、自分の知っていることや、技術を伝えたい」
「目を輝かせて、自分の手でもの作りをする素人さんから、僕の方がたくさん刺激をもらっています」
そこにあるのは、経済効率ではなく、楽しさや、面白さ、やりがいを優先する心意気です。
いまの建築は、早い、安い、カンタン、でも・・・
いまの建築現場は、熟練した技術がなくても家が建つ、新建材やプレカットが増えています。
しかも、木造住宅の寿命は30年。
ローンが終わると、家も建て替える計算になります。
新建材が多用されている家は、数十年後には取り壊されて、大量の産業廃棄物になってしまうのが現実。
もちろん、環境負荷だって大きくなります。
80年かけて育った木を柱にするなら、80年以上使える建物にしなければ、持続可能ではありません。
自然素材を使い、手間をかけて、長く住める家を作るのが、理想です。
ちなみにヒノキの場合、伐採してから200年間は強度があがり、
その後、1000年間かけて伐採したときの強度に戻っていくそうです。
つまり、1200年経っても、充分に柱として使えるということ。
自然の力、すごいですね!
もの作りに必須の技術である「木と対話する術」を身につけるには?
材木の性質を見極めることができれば、歪みや、反りなどが引き起こす、ほとんどのトラブルは回避できる。
こんな風に、小杉さんは言います。
一本一本の材の性質を読み取り、クセのある木材も、その木の性質が活かせる場所に使う。
これが木と対話すること。
適材適所の知恵です。
今回の半セルフビルド・ワークショップでは、木の性質や扱い方も、小杉さんから直接学びます。
これは、書籍やインターネットではわからないこと。
直伝だからこそ、わかる技術です。
自分の思い描く建物をセルフビルドするには?
もし、あなたが家を建てるとしたら、
新建材の建物がいいですか?
それとも、自然素材の建物?
たぶん、自然素材の建物ではないでしょうか?
自然素材で作れば、化学物質過敏症の心配もなく、建物が役割を終えたあとには、多くの材料が自然へと還っていきます。
こうした建物を作るには、昔ながらの技術がとても役立ちます。
もちろん、精度の高い仕事ができるようになるには時間がかかります。
でも、道具の使い方を学び、建物の作り方を学べば、素人でもかなりのことができるようになります。
一方、効率優先のいまの家づくりでは、時間をかけて職人を育てる余裕がありません。
だから、昔ながらの技術を持つ職人さんは、少なくなる一方です。
年季の入った職人さんから、こうした技術を直接学べる機会は、ほとんど皆無と言っていいでしょう。
だからこそ、半セルフビルド・ワークショップは、
とても、とっても、とっっても貴重で、特別で、レアな機会なんです。
自分の手で建物を作る技術を、身につけたくありませんか?
技術は、早く習得すればするほど、人生で生かせる時間は長くなります。
どうせやるなら早いほうがいいと思いませんか?
建築や木工に興味がある、自分でできるようになりたい、
という気持ちをお持ちの方、ご参加をお待ちしています!
2019年4月から第2期がスタートします。
現在、第2期から合流する仲間を若干名募集中です。