自然農実習&身近な薬草の活かし方 年間講座6月 2日目レポート

6月の2日目のレポートは、ツボさんが担当してくれました。
ありがとうございます!
 
では、どうぞ。
 

田んぼ見学

 
先日の田植え作業で心地よい疲労感で迎えた清々しい朝。
(実際、田植えなど土仕事は自然の中で作業に没頭する事で、アーシング、メディテーションなどで身体の調子が整ったり、様々な効果が期待できるとか・・)
 
雨がパラパラと降っていますが、朝一番で、昨日田植えした田んぼの様子を見に行く事に。
 
植え残しがないか?
浮いた苗はないか?
ちゃんと水ははられているか?
これから作業を進める田んぼの状態は?
 
泥が沈んで水が澄んだ田んぼの中は、元気に遊んだ子供達の足跡でいっぱい(笑)土をならす必要がある、堰が動いて水が抜けてる、端の方に苗が植わっていない
・・などなど、手直ししたり、これからの作業予定に組み込んだりする大事な時間でした。
 
 
 

自然農 畑作業

腹ごしらえ(笑)

田んぼから帰ってくる頃には、雨もやみました。
まずはおやつで腹ごしらえ。
 
 
 
 

・草刈り作業

 
今回は少し短めに刈ります
 
→これからの季節は草の生育が活発になる、次の講座まで作業間隔があくため。
 
 苗がまだ小さいので、一緒に刈ってしまわないように注意しながら、手早く作業します。
(苗が近くにあってうっかり刈ってしまいそうな時は、鎌ではなく草を動かして切る)
 
 
 
 
 
 

・苗の定植・種の追い蒔き

 
【定植した苗の種類】
ニューメロン・オクラ・聖護院きゅうり・ナス・世界一トマト・バジル・パクチー
 
【ポイント・注意点】
ポットから取り出す前に充分に水やり➡根を傷めにくい
 
種蒔きの時➡種をぬらさない、雨天時の作業は特に注意が必要
※ぬれたタネを袋に戻すと、袋の中で休眠から覚めて芽を出そうとして枯れてしまう。
 
 
実際に作業しながら畑作業のノウハウを体感
『へぇーそうなんだ』って知識が随所に。
 
例えば・・
・小さいうちはナスの花を取る➡苗を大きくする
 
・雨の日はトマトに触らない➡病気になりやすい
 
・ポット苗 『老化』 が進む前に植え替え
*老化苗→定植の時期を逸すると、ポット内で根がグルグルととぐろを巻いて、定植後の生育も悪くなる。
 
・大きくなったトマトの苗は、寝かせて茎にも土をかけて植える
➡茎の節目から根が出て、強く太い苗になる(前回のレポートにも記述があったかも・・)
 
・雨の日は、苗を泥で汚さないように作業する。苗の足下には草を敷く →植えた後に、泥はねで病気になるのを防ぐ
 
・支柱を立ててから植える➡立てた後の方が苗を結束しやすい場所に植えられる
 
一通り作業を終えて、大根を間引きしたり、野菜や野草を収穫したり、その場で味わったり(春菊の若芽は爽やかで美味!!)。
特に畑作業の傍らで新鮮な食べ物をその場で味わえるのは畑ならではの贅沢、そして、泥を落としただけで口に出来る安心感は自然農ならでは。その安心感はとても大切で価値が高いように感じました。
 
*野菜、 野草を持ち帰る時のポイントは余分な土、茎や葉っぱなどは畑に置いていく、帰宅後の下処理が楽になる。
 
 

野草の採集

野草のかゆみ止めチンキづくりのために、野草を採集しました。
とったのは、
 
 
畑で採集したのは、ヘビイチゴ、スギナ、ヨモギ、ゲンノショウコ、カキドオシ、イノコヅチ、タンポポなど。
あとは、デザート用に桑の実とイチゴを少々。
 
また、許可をいただいてお寺の境内のビワの木から、ビワの葉も少しわけていただきました。
 
 
 
 
 
ここで午前中の作業は終了
 

ブランチ

 
お楽しみのブランチはカレー2種盛り
 
 
 
美味しすぎて食べるのに夢中になりメニューの詳細は忘れてしまいましたが(笑)
 
【高野豆腐のキーマカレー】は絶品!!
ゴボウが隠し味に入ったナツキータオリジナルで思わずお代わり回数が増えてしまう危険な逸品でした。
 
 

野草かゆみ止めチンキ

午後からは収穫した野草でかゆみ止めチンキ作り。
 
【材料】
①ヨモギ
②ビワ
③ゲンノショウコ
④カキ
⑤スギナ
⑥ドクダミ
サンショウ
⑧クワ
⑨ヘビイチゴ
⑩イノコズチ
⑪ヒメジョオン
カキドオシ
⑬クズ
⑭タンポポ
 
いつもなら、『雑草』として冷遇?されている草花達。
 
午前の畑作業中も、最初は『草』として刈られるする対象だったのに、
『野草・薬草』として収穫する対象になった途端に全てが宝の山に見えると言った、ちょっとしたカルチャーショックをうける事に(笑)
いざ、探し始めるとなかなか状態の良い野草がなかったり『畑で刈ったかも』『さっき採っとけば良かった』なんて声も。
ただし収穫と草刈り作業は割り切らないと作業が一向に進まないので要注意です(笑)
 
 
 
【作り方】
①茎を外して葉っぱだけにする
 
②適度な大きさに切る
③各人がそれぞれ好きな薬草をビンに入れる
  *相性の良いものをお好みで
  *植物同士の相性は気にしなくても大丈夫
 
 
④ホワイトリカーを注ぐ(アルコール35度~)
 
 
⑤3ヶ月ほど経てば、かゆみ止めとして使える(茶色くなったらOK)
 
他にも、ヘビイチゴやドクダミチンキは、かゆみ止めになります。
 
 
野草は他にも色々な利用方法があります。
例えば、野草茶。
野草の性質によって、生のまま使うほか、煎ったり、干したりして使います。
 
 
今回は【カキドオシ茶】を味わいました
➡えぐみやアクが無い為、生のまま使用します。
 
和風ペパーミントティーのような味わいでナツキータ作ドライフルーツケーキとの相性抜群
 
 
 
 
野草の事は知れば知るほど奥が深い、路肩や公園に生えている『草』達にこんな秘密があったなんて 。
 
また、スパイスとして使われるクローブもホワイトリカーにつけると、虫除けとして使えるそうです。
 
 
昔の人は、薬やお茶として使う野草を、適期に採集して保存して置き、年間を通じて利用するなど、日常的に野草との付き合いがあったそうです。
忘れられた知恵を学び直し、身近に手に入る物を活かして、自分の手で作ってみる。
市販されているモノだけに頼らない行為は、とてもクリエイティブに感じられました。
 
 

ふりかえり

 
■タカちゃん・・田植えは初めて、泥の感触が気持ち良く清々しかった、畑は思ったより作物が生育していなくて残念だったが、野草は気付きを得られて良かった今後、身の回りも探してみる。
 
■ぐっちゃん・・田植えリラックスした(いつもは緊張?して眠れないのに昨夜はよく寝れた!)、野草は周りが宝に見えて来たので驚きの連続だった。
 
■りょうちゃん・・田植えは稲分けから出来て新鮮だった、今まで体験した田植え作業は既に稲分けして準備してあった事を初めて知った。地味だけど大事な作業だと感じた
 
■こまきちゃん・・今は不安ベースの世の中だが愛ベースだと全て活かしあえる
全てはギフトで向きあう事で学びがある
必要なモノは全てそこにある、知恵で身近のモノを活かしていく、何か症状があっても症状を全うさせる➡命を全うさせる(バランスが大切)
 
■なおさん➡田植えを通して泥の感触、水の温度の変化など自然の変化を感じられた、同じ作業を通して知らない人どおしが繋がりコミュニケーションを取れることは良いなと改めて感じた
 
■なつきーた→色んなモノが当たり前にある世界【多様性】が一番大切で、そんな世の中に出来たらと思っている
 
自分の家族や身の回りの人を幸せにする、効率だけでなく自分で手を使うこと、皆で力を合わせること、足元から暮らしを作っていく、バランスを大切にしたい
 
以上です
 
ツボ
 
 

おまけ

5月の年間講座のテーマ「暮らしに役立つ趣味養蜂」のとき、講師の養蜂家 村上さんが遠心分離機で搾ってくれたハチミツを、瓶詰めにしてみんなで持ち帰りました。
 
 
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