コンパニオンプランツ講義 5月1日目夜のレポート

こんにちは、風と土の自然学校 梅崎です。
 
年間講座「自然農と手作り循環生活 実践コース」5月1日目の夜は、
コンパニオンプランツの講義でした。
 
レポートしてくれたのはぐっちゃん。
ありがとうございました!
 
 
では、どうぞ。
 
 
午後から予定していたコンパニオンプランツの講義を夕食後に実施
 
「コンパニオンプランツ」とは一緒に植えると
お互いに良い影響を与えあう植物同士の組み合わせのこと。
相性のよい作物を混植することで、害虫から守り、生育を助けます。
 
農薬を使わない自然の力を活かした栽培の工夫のひとつです。
 

コンパニオンプランツの基本条件

良い影響を与えあうためには、お互いが競合しないことがポイント。

競合には、いくつかの種類があります。

・植物同士の栄養の競合がない
 ⇒ 高栄養を好む植物には栄養を作り出す植物(ムギとクローバー)

・根圏の競合がない
 ⇒ 浅根には深根(葉ネギとホウレンソウ)

・光の競合などが生じにくい
 ⇒ 好光性には耐陰性(ナスとパセリ)

 

コンパニオンプランツの配置方法

おもに、混植(こんしょく)と間作(かんさく)の2通り。
 
混植は同じ畝(うね)に数種類の植物を栽培するやり方。
例えば、トウモロコシと豆とカボチャは、三姉妹とよばれる
ネイティブアメリカンのコンパニオンプランツの組み合わせ。
 
トウモロコシの茎に豆がよじ登り、
豆は窒素固定をして地中に養分を送り、
カボチャは地面を覆い、雑草を抑えて、乾燥を防ぐ。
 
同じ畝に3種類をいっしょに育てるので、これは混植。
 
 
 
一方、間作は畝ごとに交互に植物を栽培する。
たとえば、ムギとキャベツを間作すると、
ムギとムギの間に植えられたキャベツに気づかず、
モンシロチョウが通り過ぎてしまう。
だから、キャベツに卵を産まれにくくなる。
 
 
ちなみに、一般栽培では、同じ畝には1種類の作物を
栽培するので、多様性が乏しい。
一方、多品目少量栽培に適した自然農は、混植するほか
作物以外の草も強制しているので、生物の多様性に富み、
生態系が安定しやすく、害虫の大発生も起こりにくい。
 

バンカープランツ(おとり植物、天敵温存植物ともいう)

バンカープランツとは、農作物の害虫を餌とする天敵が繁殖する植物のこと。
 

シロツメクサやクリムゾンクローバー、ギシギシ、ヨモギ、
カラスノエンドウなどが、バンカープランツとして利用できます。

害虫対策としてのバンカープランツには次の4条件が必要になります。

・害虫のエサにならない
・栽培している作物と、栄養や光が競合しない
・栽培作物の生育に悪影響を与える物質(アレロパシー物質)を出さない
・雑草化しない

 
バンカープランツの4条件の1つが、アレロパシー物質を出さないこと。
アレロパシー物質とは、ほかの種類の植物の生育を抑える忌避物質のこと。
なお、コンパニオンプランツとしては、アレロパシー物質を出す植物が
雑草を抑える目的で利用されることもある。
 
このアレロパシー物質を出す代表的な植物はセイタカアワダチソウ
他にミントなどもある。
 
ほかの植物の生育を抑えて、自分たちはどんどん増えるという戦略。
 
 
 
ちなみに、ミントは繁殖力が旺盛で、根をどんどん伸ばして増えていきます。
一度拡がってしまったミントには、手を焼くこともしばしば。
だから、育てるときは鉢植えにするといいそうです。
 
 
 
コンパニオンプランツは本によって書いている内容が異なるので、
参考情報として活用して、とらわれすぎないのがいいでしょう。

その際、コンパニオンプランツの3条件は、意識しましょう。

・植物同士の栄養の競合がない
・根圏の競合がない
・光の競合などが生じにくい

 
オススメの参考図書
パーマカルチャー 自給自立の農的暮らしに パーマカルチャー・センター・ジャパン編
 

風の草刈り

「風の草刈り」とは、
全国各地で大地の再生講座をしている
杜の園芸の矢野智徳さんが考案した草刈りの方法。
 
風に吹かれたとき、草がゆれる支点でカットすることで、
・細い根の発根が促されて、しなやかな草になり、やぶ化しにくくなる
・地中の空気や水の流れがうながされて、大地の呼吸を助ける
という。
 
大地の空気や水の通りがよくなると、植物たちも元気になるので、
自然農の畑でも、風の草刈りを適宜取り入れている。
 

【ぐっちゃんの感想】

コンパニオンプランツには正解がないからこそ相性のよい組み合わせを発見することが喜びになると思いました。
失敗も成功も受け入れて学んでいきたいです。
 
 
5月2日目のレポート
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次